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第六十七話『軽い考え』


お祭りは九月一日。
クラスでの花火は八月三十一日で——。


「……依麻、今日花火するんだけど行ける？」


八月三十一日の当日、陽子にそう誘われた。


ま　さ　か　の　当　日　に　誘　わ　れ　る　パ　タ　−　ン　？


「い、行けるけど……」
「孝仁もくるし、来てほしいな」
「う、うん、わかった」


陽子に笑顔を返し、結局花火することが決定。
誘われたのは嬉しいけれど——。


ボスの祭の件、どうしようか。


OKしちゃったし、いきなりドタキャンっていうのもなぁ……。
祭、明日だし。
しかもドタキャンしちゃったら、由良とのお祭りもいけなくなっちゃうし……。


「……まぁ、大丈夫か……」


私はそんな軽い考えをし、放課後を楽しみに待っていた。















そう、こんな軽い考えが最悪な出来事を招くとは知らずに。