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Re: *愛迷華* (実話) 62話更新! ( No.132 )
日時: 2013/06/30 14:31
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: .cyOEvRH)
参照: きづけ、とどけ

第六十八話『祭と自己嫌悪』


皆で花火をした次の日——。
九月一日。
祭の日がやってきてしまった。


結局昨日、孝仁はドタキャンしてこなかった訳で——。
今更ボスを断る訳にもいかず、


「——水城、こっち!」


ただいま、お祭りに来ています。


「……由良、大丈夫だと思う?」
「まぁ皆いるし、私もいるから……。大丈夫だと思うけどね」
「だよね。孝仁とお祭りきたかったけれど断られたし……」


私と由良は小声で話しながら、手招きしているボスと多数の男子の元へ向かう。
きっと大丈夫。
孝仁も女子と遊ぼうとしてたんだし、ヤキモチ焼かない人だし——。
うん、大丈夫だ!!


そう思った瞬間、


「……えっ」


どこかで聞き覚えのある、低音ボイスが聞こえてきた。
私は振り返り、その人物を見る。


「……げ」


私はその人物とばっちり目が合い、固まる。
そう、そこに居たのは——……。







ハチ











「……依麻!」


私を見て固まっているハチと、ハチを見て固まっている私。
状況を素早く理解した由良は、私の手を取り走り出した。


そうだ、この状況は非常にまずい。
ハチに男子といるところを見られたってことは、孝仁にチクられる。


だけどボスは男友達だし、私が好きなのは孝仁だけだし——。
それをちゃんと説明すれば、大丈夫だよね。


私はそう自己完結をし、お祭りを楽しむことにした。