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Re: *愛迷華* (実話) 68話更新! ( No.142 )
日時: 2013/07/29 18:31
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: HyYTG4xk)
参照: また1から戻っただけ、

第七十三話『誤解と謝罪』


なにもなかった、ですませばいいの?


好きじゃなかったら、こんなに泣かない。


**


次の日——。
なんだか憂鬱になりながらも、私は学校へ向かった。


孝仁とは、相変わらずだ。
学校で話したりもしないし、目が合っても——……。


すぐ、逸らされる。


昨日の文哉の言葉が、頭の中を過った。


『水城は、孝仁のどこが好き?』
『水城はあいつに利用されてるだけだよ。だから別れた方がいい』
『……最後に一つだけ言っとくよ。あいつはやめとけ』


やっぱり私は、別れた方がいいの?
別れを、告げた方がいいの——?


好きなのに、自分から手放すの?


「……っ」


気が付けば、私は泣いていた。
授業中にも関わらず、涙が溢れて止まらない。


私は周りにバレないように、涙を必死に止めようしていた。


**


「……はぁ」


長い学校が終わり、私は一人の道をとぼとぼ歩いていた。
孝仁とは結局何もないし——。
もう、どうすればいいんだろう。


そう思いながら携帯を開くと、メールが来ていた。
誰だろう。そう思いながら受信ボックスを開くと、


「……え、」























孝仁から、メールがきていた。





















from.孝仁
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今日泣いてた?
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……なんでバレてるんだろうか。
私は孝仁の気遣いと久々のメールに、再び涙が出そうになった。


from.依麻
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うん(>__<)
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……送って、しまった。
私は返事をドキドキしながら待つ。
これで、私がどうしたらいいのか——。
答えが、出るかもしれない。


そう思いながら待ち構えていると、数分後に返事が来た。


from.孝仁
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好きだよ\(^o^)/

でも、祭はショックだった
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祭……。
ボ ス た ち と の 祭 だ


「……私が原因つくってんじゃないかよぉぉぉぉぉ!!!!」


私は一人、携帯を握りしめ叫んだ。
何が嫌われてないかな? だよ自分!!
私が原因じゃん! 馬鹿!


from.依麻
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ありがとう(>__<)

祭のは本当にごめんなさい
私が好きなのは孝仁しかいないから!
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「……あふ」


送り終えた後、自分の顔が熱くなっているのに気付く。
……そうだ、私が好きなのは孝仁しかいない。


それに、なんでもっと早く気付けなかったのだろう。


——でも、そんな愚かな私に対し、


from.孝仁
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知ってるって\(^o^)
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孝仁は、自信ありげにそう送ってくる。
……いつもそうだ。
孝仁は私が好き、と言うと、いつも照れくさそうに笑って『知ってる』と言ってくれる。


from.依麻
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本当にごめんね!

ってわけで私が泣いてた理由は
嫌われたかと思って勝手に泣いてただけだから
気にしないでね\(^o^)/

お騒がせしましたm(__)m
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そんな孝仁が、大好きだ。


from.孝仁
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わかったよー
バイトいってくる\(^o^)/
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孝仁からそうメールが来て、終了。
……なんとか、誤解が解けた……のかな?


もう少しで宿泊学習もあるし、いい思い出がつくれますように!!


私はそう願い、なんだか清々しい気持ちで再び歩き始めた。