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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *愛迷華* (実話) 74話更新! ( No.157 )
- 日時: 2013/08/19 22:47
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: A7M9EupD)
- 参照: 片思いは難しい。
第八十二話『不幸は蜜の味』
昼はただ、ひたすらに頑張る。
夜にもっと頑張ろうと決意する。
だけどやっぱり朝がくると、泣きたくなる。
**
孝仁と別れた、次の日。
いつの間にか寝てしまっていた私は、ゆっくりと体を起こした。
時刻は、朝の六時過ぎ。
……今日、学校じゃん。
私は急いでシャワーを浴びて、学校へ行く準備をした。
昨日の出来事は、未だに夢のように感じるし、むしろ夢であってほしい。
だけど、もう泣いてなんかいられない。
これ以上孝仁を傷付けないように、頑張らなくちゃ。
私はそう決意し、家を出た。
**
「——依麻、おはよ!」
学校に着き、挨拶をしてくれる真枝たち。
私はそれに対し、
「おはよ!!」
笑顔を絶やさないように、元気よく挨拶を返した。。
今日は泣かないようにって決めたから。
元気よく行こう、よし!!
そう思いながら席に着いたとき、
「……別れちゃったのーっ的な」
美紀ちゃんと尋子の、そんな声が聞こえてきた。
『別れ』
その単語に、思わず耳が反応してしまう。
「三ヶ月でしょ?」
「別れてくれて嬉しいよね」
「「いぇーっ!!」」
三ヶ月?
別れてくれて嬉しい?
いぇー?
……単語的に、私の事を言われてるような気がしてならない。
もし私だとしたら、何が『別れてくれて嬉しい』だよ。
人の不幸を喜ぶなっつーの!!
私は思い切りカバンを机に置き、小さく溜息をついた。
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