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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *愛迷華* (実話) 93話更新! ( No.192 )
- 日時: 2013/09/01 02:03
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: OROHjpgn)
- 参照: 本当だっていいよ 戻れないの
第九十八話『ネガティブハート』
あの孝仁の話を聞いてしまった次の日——。
私は、学校を休んでしまった。
こんなんじゃ駄目なのは、わかってる。
だけど私は、逃げてしまった。
頑張らなきゃいけないのに——……。
家でのんびりしている間、由良伝いで翔斗からLINEが来た。
どうやら翔斗も今学校をサボって由良と居るらしい。
そこで、送られてきた翔斗のLINE。
内容は、『孝仁と水城の話した』ということだった。
『どんな話したの?』
気になった私は、すぐにそう送る。
……きっと、昨日の事だろうけど——。
でも孝仁は『二人で話したいことがある』って翔斗に言っていたし、何か知ってるのかもしれない。
そう思っていると、
『さすがにこれは教えられない』
たった一言、そんな文章だけが来た。
……教えられない位、酷い内容なのか。
『いい内容か普通の内容か酷い内容か、
それだけ教えて(笑)』
『うーん、
ちょい悪い内容だから気にすんな!』
翔斗から返ってきた返事に、私は固まる。
気にすんな、なんて言われても——……。
気 に す る わ !!
そこから、麻里からLINEが来る。
内容は麻里も孝仁の事で、『彼女が欲しい』とか『クラスでマシな女子は陽子と美紀ちゃんだけ』だとか——。
そんなことを言っていたのを、麻里は聞いて私に報告してきてくれた。
翔斗のLINEに、麻里のLINE。
その二つの文章を見る限り、私はもう完全に駄目そうな気がする。
陽子も美紀ちゃんも、可愛い。
結局は孝仁も、顔なんだ。
私が可愛かったら、性格がこんなのでも離れないでくれたのかな。
孝仁と本気で戻りたいから、頑張って外見も内面も磨いてるのに——。
……なんて、どんどんネガティブになっていく自分が見苦しくて情けなくて——。
そして、何より悔しかった。
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