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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *愛迷華* (実話) ( No.22 )
- 日時: 2013/01/09 23:39
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 5YaOdPeQ)
- 参照: ちゅっちゅっぱらりらー
第八話『会いたい気持ち』
ある意味、波乱の誕生日となった四月十五日の翌日。
昨日のつかの間の幸せな時間が、まるで嘘のように感じる。
また、一週間が始まった。
**
眠い目をこすり、学校という退屈な場所で静かに授業を受けている。
こうして教室を見渡してみると、やっぱり昨日の出来事は夢のように感じる。
次は、いつ会えるんだろう……。
一週間会えなかった分の、貴重な一日。
欲張りの私には、足りなさすぎて。
もっと傍にいたいけど、我侭なんか言えなくて。
誠の部活、応援しなきゃいけないのに。
同じ学校じゃないだけで、こんなに辛いんだ。
でも、弱音なんか履けないよね。
誠も頑張ってるんだから。
誠、今何やってるんだろう。
確かあっちの学校は、携帯触っても怒られないんだっけ。
あーあ……。
私は無理矢理考えるのをやめて、左を見た。
左を見ればすぐ窓が見える。
窓から見えるのは、昨日の晴天とは打って変わって曇り空。
今にも、雨が降りそうだ。
……やっぱり、会いたい……な。
これで、本日何回目だろう。
誠のこと、考えるのは。
モヤモヤとした思考の中、ただそれだけを頭の中で繰り返していた。
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