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第十四話『ハチとのメール』


こうしてモヤモヤとしているうちに——。
ＧＷが始まってしまった。


学校は明日からしばらく休みという訳で。
最近の夜は壱のメール事件もあって揺らぎもあったが——。
それにも拘わらず、毎日の日課のようにハチからメールが来ていたので、今日もいつもと同じように着信音が鳴るのを待っていた。


普段しているメールの内容は、ほぼハチの質問責め。
『水城って彼氏と付き合ってどんくらいになるの？』とか、
『俺でよかったらいつでも相談乗るよ』なんて優しいことも言ってくれたり……。


『水城可愛いからモテるしょ』とか
『俺は可愛いと思う』などの照れる言葉も言ってくれたりした。
なので毎日メールが来ても、私はうざいとか全然思うことはなかった。


逆に——。
毎日、夜に来るこのハチのメールを楽しみに待っていた。


from.ハチ
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よ

明日から休みだ〜^皿^
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必ず「よ」で始まる、ハチのメール。
私も「よ」で返し、いつものように雑談が始まった。
ハチとメールをしている間は、不思議と面倒くささもなく——……。
誠から連絡が来ない分の、とてもいい暇つぶしともなっていた。


いつものように日常の話題で盛り上がると、ハチからこんなメールが来た。


from.ハチ
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話変わるけど朝木って彼女居るよね^皿^
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朝木……。
同じクラスの男子だ。
特に話したこともないしよくわからないけど、確かに彼女は居る。
彼女と昼ご飯を食べてたりするので、最近クラスの間で話題だ。


from.依麻
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いるよね(笑)
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from.ハチ
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マジ爆笑^皿^

超意外(笑)
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from.依麻
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んね(笑)

でもなんかお似合いかも☆(笑)
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from.ハチ
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分かるよ^^*

俺も彼女欲しい(笑)
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ハチ、彼女欲しいんだぁ……。
そこで、私はこのメールを送った。


from.依麻
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ね^^*(笑)

まじかぁ＼（＾＾）／☆
好きな人とかはいないの？
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送信。
しかしこの後、私はこのメールを送ったのを後悔することとなる——……。