コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *愛迷華* (実話) ( No.45 )
- 日時: 2013/05/05 15:08
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: xW7fLG6h)
- 参照: あひょひょのひょ
第二十二話『仲直りと、』
誠との喧嘩も、一件落着。
普通通りの毎日に戻り、なんとか一安心だ。
そんなある日の朝、私は早く目が覚めた。
休日、しかもGWの最終日に。
時計を見れば、ちょうど七時。
なんでこんな朝早く……。
そう思いながらも目を擦り、携帯を開く。
……今日も、部活なんだよね。
だからもう、起きてるよね?
私はそう思い、メールの画面を開いた。
from.依麻
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おはよ〜♪
部活頑張ってね!
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そう送り、携帯を閉じる。
二度寝でもしようか。
そう思いながら、瞼を閉じる。
そう思いながら瞼を閉じ、何分経っただろうか。
しばらくすると、誠のメールの着信音が鳴った。
from.誠
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おう
まかせとけ^^*
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そっけない、誠らしいメール。
私の胸は、少しだけ暖かくなる。
from.依麻
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ぬん
だいすきだぁよ(*∩ω∩)
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それを送り、私はすぐに眠りについてしまったみたいだ。
目が覚めると、もう昼過ぎだった。
再び携帯を開くと、メールは来ていなかった。
部活忙しいのかな、と思っていても、いくら待っても返事は来なくて。
……なんか、壱とのこと思い出すな。
よく私からメールを送っては、返ってこなかった。
あの時はずっと待っては悲しくなっていたけれど、今となってはいい思い出だ。
……片想い……か。
片想いをしていた頃の私は、昔より綺麗で強かった。
今よりもポジティブでいられた。
一方通行の方が——……。
……一方通行に生きていた方が、強くなれる気がした。
片想いをしていた私の方が、強かった。
なら、両想いでも片想いとして過ごしていた方が頑張れる。
今のままじゃ、駄目だ。
——そう、思えた。