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Re: *愛迷華* (実話) ( No.63 )
日時: 2013/05/08 23:09
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: e2Ia0l.i)
参照: ぐぇええええええ

第三十一話『わからない関係』


あの時、弱い私が貴方を信じていたら
今の私は、何が違っていただろう。


——答えはもう、分かってる。


**


六月九日。
明日で八ヶ月記念日。


あの時、誠は電話で演奏会のチケットの事で連絡する……って言っていたのに。
いくら待っても連絡は来なかった。
明日、結局どうすんだろうか。


疑問に思った私は、思い切って誠にメールすることにした。


from.依麻
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明日結局どうするの?
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メールを送った数分後、すぐに誠から返事が返ってきた。


from.誠
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すまん、演奏会に行けなくなった

来週の日曜日何もないから
3時から遊べるかも
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またドタキャンかよ……。
一気に気分が暗くなった。
色々ありつつも、楽しみにしてたのに。


from.依麻
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わかったよ
無理しないでね
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私はそれだけ送り、携帯を閉じた。
そしてそのまま、布団にもぐりこむ。


……もー、いいや。
私がメールしなければ、結局は連絡もこなかった訳だし。
少しでも期待した自分が馬鹿だった。


少しでも、やっぱ考えてくれてるのかと思ってた。
だけどやっぱり、『わかんない』のは『わかんないまま』なんだね。


私達って、結局『わかんない』ままなんだよ。
私の気持ちも、誠の気持ちも。
そんな状態で付き合ってるのなら、好きじゃないならさ。


もう、やめよ。


やっぱりお互い傷付けるだけだよ。
もう私、誠を傷付けたくない。
やめようよ。


「……こんなの、やめよう」


ねぇ、誠。
こんなんでも私と付き合っていたい?