コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *愛迷華* (実話) ( No.64 )
- 日時: 2013/05/08 23:32
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: e2Ia0l.i)
- 参照: ぐぇええええええ
第三十二話『やっとの決断』
六月十日。
今日で八ヶ月記念日。
貴方と出会って、全てが始まって。
もう八ヶ月が経った。
その八ヶ月の記念日に、私は決意をした。
**
「あー……」
今日は私と誠にとって特別な日でもあるのに。
喜べないし、気分が重い。
誠に会うことは諦めていたので、この日は由良と遊んだ。
由良に色々話を聞いてもらい、色々考えた。
決断は揺るぎそうになったりしたが、最終的には自分の考えた答えにたどり着く。
それを何度も繰り返し、気付けば夕方になっていた。
夕日が出てきて、由良の部屋をオレンジ色に照らす。
「……私、決めたよ。由良」
「ん?」
「誠と、別れる」
何度も考えたし、何度も迷った。
だけど、
『誠と別れる』
これが私の決めた、決断。
「……そっか」
「うん。ごめん、色々」
「なんもだよ。依麻は色々我慢してきたもんね」
由良はそう言い、私の頭に手を置いた。
「……そう、かな」
私、我慢してきたのかな?
そんな疑問が頭に浮かぶと同時に、ちょうど誠からメールが来た。
from.誠
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色々なんかごめん…
まぁ、電話するわ
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from.依麻
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今由良の家だからごめん
帰ってから電話できる?
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from.誠
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まぢで?
わかんないなぁ…
どうしよ、時間に余裕が
あったら電話するね♪
愛してるよん
信じてもらえないかも知れないけど…
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こういいながらも、いつも電話はこない。
だから私は、
from.依麻
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無理しなくていいよ
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心が痛みながらも、誠に冷たくする。
するとすぐに、誠からメールが来た。
from.誠
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え…それは
愛してるっていうのが
無理しなくていいよってこと?
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from.依麻
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そうだよ
口だけでそんなこと言わないで
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from.誠
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なんでそんなこというし
逆にそういうこと言われると
疲れるんだわ
おれは、そういうこと言われる為に
付き合った訳じゃないんだよ?
ホントに俺のこと好きになってくれてるのか、
依麻以上に心配になってきた…
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もう誠には、ごめんねしか言えない。
揺るがない、後悔しないって決めたのは、私なのにね。
好きになったのは、私なのにね。
もう、私は傷付けることしかできない。
傷付けたくないから、もう、全部終わらせたい。
本当に最初から自分勝手で我が儘だね、私。
でももう、こうするしかない。
こうするしか、できないんだよ。
from.依麻
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私がこういうこと言うのも
誠を疲れさせて傷付ける原因だけどさ、
でもやっぱ私、誠を傷付けることしかできない。
ごめんね、本当に。
色々考えたんだけど
一旦別れようか。
お互い頭冷やそう。
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何度も何度も見直して、震える指で、送信ボタンを押した。