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Re: *愛迷華* (実話) ( No.84 )
日時: 2013/05/20 18:04
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: HK6OImIM)
参照: ここから書き溜めしてなかったから書き溜めねばwww

第四十一話『カミングアウト』


ハチに振られた数日後。
学校はすっかり夏模様で、もうすぐ始まる学校祭の準備で校内はいつも以上ににぎやかになっていた。


「あー……」


そんな中、水城依麻。
やはりなんだかんだ、失恋はツライ。


「見れば見るほど……くぅう」
「依麻、お弁当食べないの?」
「あ、食べる食べる!」


仲良しグループと食べる、いつものお弁当の時間。
隣に居たあゆに言われ、私は弁当に手を伸ばす。


「あー……」


ふとしたことで視界に入る、ハチ。
見れば見るほど好きになって行く自分が憎い。
もうかれこれ失恋回数が二桁突入してるけれど、何回失恋しても心の痛みには慣れないもので。


「恋って……大変だね……」
「なしたよいきなり」
「独り言さ」


あゆに突っ込まれながら、私は弁当のおかずを頬張る。
すると突然、加耶が立ち上がった。


「……加耶?」


突然の加耶の行動に、私達は箸を止め目を丸くする。
すると加耶は私の腕を掴み、


「ごめん、依麻ちょっと来て!」


そう言い、廊下へ出た。
私は後の皆に「すぐ戻るね」と言い残し、引っ張られるように廊下へ向かった。


**


「……どうしたの、加耶?」


みんなお弁当を食べているため、廊下は静かだ。
そんな廊下に、私と加耶は二人きり。
加耶は少し震えた手で私の腕を掴み、


「依麻、ごめん……っ」


泣 き 出 し た 


……って、えええええええええええええええ?


「ちょ、加耶……!?」
「えまぁ、本当にごめんね、かや、ずっと依麻に隠してて……」


加耶は泣きじゃくりながら、私に向かってそう言った。
しかし状況が読めない私。


「ちょっと待って加耶、隠してたって何が……?」


私は加耶の両肩を掴み、驚きながらもゆっくりと聞く。
すると加耶は涙を拭い、震える声でこう言った。


「……かやもね……、

















































































          小八君のこと、好きなの……」