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第四十八話『難しい状況』


恋愛は、難しい。


誰かが笑ってる時に誰かが悲しんでいるなんて、


そんなの残酷すぎる。


＊＊


その日の夜——。
振られた時ぶりに、ハチからメールが来た。


今日の日付は、七月五日。
ハチに最初に告白されてから、約二か月経っている。
そして私が告白して振られてから、今日で四日が経った。


たった数日間しか間が空いていないのに、私は凄く嬉しかった。
嬉しかった、が——……。


from.ハチ
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ところでさー
水城彼氏いんの？
孝仁が気になってたよ♪
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どうして話題がコレなんだろうか。


from.依麻
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いない
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即答。
そういえば、フリーになってもう少しで一か月が経つ。
最近色々あって誠の事について触れていなかったけれど——……。
……誠、元気かな。


そう思っていると、ハチから返事が来た。


from.ハチ
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じゃあ孝仁と付き合えば^皿^(笑)
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ど　う　し　て　こ　う　な　る


from.依麻
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なんでそうなるの？(笑)
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from.ハチ
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だって孝仁は付き合いたいらしい♪
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やっぱり、あの事実は本当なのか——？
まぁ孝仁自身からも色々質問責めされてる訳だし、本当に事実なのかもしれない。
だけど、やっぱり信じられない。


from.依麻
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気持ちは嬉しいけど、
今は恋愛休憩したい(笑)
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from.ハチ
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休憩すんな(笑)

孝仁いいやつだぜｂｂ
一途で優しいぜ♪♪
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好きな人に違う人を進められる、この状況。
凄く複雑だが、やっぱりどうしたらいいかわからない訳で——。


from.依麻
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一途で優しいのはいいと思うよ(笑)
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from.ハチ
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じゃあ付き合え^^
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from.依麻
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だから休憩したいの(笑)
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from.ハチ
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何でそんな休憩すんの？
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攻めますねぇ、ハチ君。
私は小さく溜息をつきながら、携帯の文字を素早く打った。


from.依麻
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色々あったから！(笑)
小八ならわかるでしょ？(笑)

だから今は休憩したいの
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from.ハチ
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リセットしな♪
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OH……。
そう簡単にリセット出来たら、今頃悩んでないわぁぁぁ!!
私は再び深い溜息をつき、返事を返す。


from.依麻
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そんな簡単にリセットできてたら
もうリセットしてるよ(笑)
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from.ハチ
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じゃあ孝仁とは付き合えないの？
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やっぱり孝仁で攻めてくるのか……。
私は複雑な気持ちになりながら、逃れるためにこう送った。


from.依麻
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私の友達に孝仁のこと好きな人がいるから、
その子の方が孝仁にお似合いだよ！
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それを送ると、ハチはひたすら女子の名前を連発して当ててこようとした。
しかし、全員ハズレな訳で。


from.ハチ
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頼むよ＞＜

絶対言わないから教えて×０×
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こう来ても教えるはずがない。
いくら好きな人でも、友達の秘密なんてバラせるわけがない。
だから私は、


from.依麻
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無理！
気になるなら自分で探しな＞＜
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こう送った。
するとすぐに返事が来たため、私はメールボックスを開く。


そしてその内容を見て、唖然とした。
























































from.ハチ
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孝仁は水城のことが好きなんだよ！！
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