コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *愛迷華* (実話) ( No.98 )
- 日時: 2013/05/25 20:37
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: KZLToguX)
- 参照: ぼよよよん
第四十九話『信じられない真実』
『孝仁は水城のことが好きなんだよ!!』
好きな人からきた、このメール。
なんか、逆切れされたような気もするし——……。
なによりも、複雑だった。
私もいっそ『私はハチが好きなんだよ!!』と逆切れしたかったが、そこは抑えた。
from.依麻
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冗談はやめなさい(笑)
それが本当かもわからないのに、
私は何も出来ないよ?
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冗談だと信じたい。
後からやっぱり『嘘でした』ってなるかもしれないし、とにかく信じられなかった。
大体あんないい人が私の事好きになるはずないし、接点もあまりないし——……。
そう思っていると、すぐに返事が来た。
from.ハチ
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わかったじゃあ明日b
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な に を わ か っ た ん だ
恋愛を休憩したい、ということをわかってくれたのだろうか——。
そうだとしたら、嬉しい。
しかし、この考えもすぐにぶち壊れることになる。
**
ハチとのメールが終わり、二十分くらい経っただろうか。
突然、メールの着信音が響いた。
「誰だ? ……げ」
思わず、顔を顰めてしまった。
メールの相手は、
里見孝仁
今、この状況でメールをしたくない人ナンバーワンだ。
孝仁には申し訳ないけれど……うん。
そう思いながらメールの内容を見て、私は大きく溜息をついた。
from.孝仁
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ハロー^^
俺の事好きな人誰?
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や っ ぱ り 孝 仁 も か
というかバラしたなハチィィィィィ!!!!
from.依麻
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はろー^^
私の仲のいい友達(笑)
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from.孝仁
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誰?
俺は知る権利あるよね?
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すぐにきたこの返事に、私は思わずひるんでしまう。
確かに、孝仁には知る権利はあるかもしれない——が……。
さすがに、友達の秘密をバラせない。
from.依麻
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まぁそうだけどさ…
でもその子に口止めされてるから、
私からは教えられないな><
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そう送ると、また女子の名前ラッシュが始まった。
しかしハチ同様、全員予想が外れている訳で——。
私はひたすら拒否をした。
すると、数分孝仁から返事が来なくなった。
もしかして、断念してくれた——……!?
——そう思っていたのもつかの間。
「ひっ」
再びメールの受信音が鳴り、私はうなだれた。
まだ断念していなかったのか……!!
そう思いながらメールを開くと、
「え」
そこには、
from.孝仁
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誰?
その人に言っといて、
俺は水城さんが好きだから諦めてって^V^
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ありえない、信じられない文章が広がっていた。