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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【脱力系学園Storyもどき】 炭酸クライシス ( No.4 )
- 日時: 2013/01/25 23:33
- 名前: しあち。 (ID: Ti.DGgQd)
√... 4。
そこの角を曲がり、そのまま真っ直ぐ行くと学校に着く。
宮地がその角を曲がろうとした瞬間、後ろから誰かに声をかけられた。
「ちょいちょい、そこのお嬢ちゃん。コレ、落としたよ?」
「はい?」
立ち止り振り返ると、そこには30半ばの男性。と、手には生徒手帳。
「……あ、私のだ。あのっありがとうございます!」
最初間があったのは、まさか自分がそんな訳……と思っていたのだろう。
「いやいやぁ、良いって事よ。にしても良い走りっぷりだったねぇ。おいちゃん追い付くの一苦労だったよ」
「えぇ!? 走ってきたんですか!? うわぁぁ、態々ありがとうございます」
「良いって良いって。それより急がなくて大丈夫なの? 時間とか」
「あぁ! ヤバイッ! 遅刻する!! ではありがとうございま——」
「あっちょっと待っ、って行っちゃったよ」
最後までちゃんと言わずに、また全速力で走り去っていく宮地。
その背中を見つめながら男性はポツリと呟いた。
「生徒手帳……まだ手に持ってんだけどなぁ……」
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