コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ドタバタ行進曲【B組編【オリキャラ募集中】 ( No.13 )
- 日時: 2012/11/21 21:38
- 名前: さくら (ID: 9K3DoDcc)
二話目
「おはよーにゃんにゃん。」
朝から携帯が鳴っててうるさいなぁと思ったら、私の事をにゃんにゃんと呼ぶあいつだった。
————…番号教えたっけ?
「あのさー、まだ朝の5時なんだけど。」
当たり前の事をいってみる。
そう、今はまだ5時なのだ。
——-——…あいつにはやっぱり常識というのがないのか。
「まぁまぁそんなことは置いといて。今日は何の日でしょう??」
常識をほっぽり出して何の日か聞いてくる。
「——-——…何の日だ?」
「今日はねー遠足だおー。」
あぁ、遠足ね。
-−——————…遠足!!!!!
忘れてた!!!
「あ、忘れてたんだぁー」
芽呂は楽しそうに笑う。
認めたくない私はそのまま携帯を切った。
今から用意するしかない。
結局、B組は全員遅刻。
このクラスなんだからしょうがない。
(私もそのうちの一人なんだが、それはたまたまだ。)
朝の教室はいつも通りだった。
昨日は休みだったはずの門脇瀧(かどわきたつ)も教室で騒いでた。
「おっ!!川崎さんおはよー!!今日も元気???」
いつもの元気な声が聞こえてくる。
川崎とは私の名字。言ってなかったっけ?
私は川崎優。
こいつの見た目も普通だったらよかったのに。
そう、ふと思ってしまった。
だって龍は水泳帽にゴーグルのファッション。
制服は普通に着てるけど、きっと制服のズボンの下に海パンを履いているんだろうなぁと思う。
これは結構噂になっていて、龍がゴーグルを外す時に何かが起こる!!と言われてるぐらい。(まぁこれを言い始めたのは、もちろんオカルト系?な遥華なのだが)
でも私も結構見てみたい気がする。
龍がゴーグルを取ったらどうなるんだろう…。
「ねぇ、もしかしてあんたゴーグル付けたまんま行くの??」
私は答えを知っているが聞いてみた。
「もっちろん!!」
——-——…やっぱり。
龍がゴーグルを外す訳がない。
「やっぱり、ゴーグル外さないんですねぇ。」
私の横で声がした。
この声は…上条クレア(かみじょうくれあ)!!
こいつは今日は…普通??
————…じゃなかった。
今日は…着物ですか…
それで登山するつもりなんだろう。
なんて言ったらいいのか…
いつもみたいにツっこめばいいんだけど、この子はそう言う訳にもいかない。
一歩間違えればバズーカを持ち出してB組を恐怖の渦に閉じ込めるだろう。
…怖い。
緑の目はギラリと光った気がした。
(もちろん気のせいだと願う。)
「着物で遠足…ですか?」
私らしくないおどおどししてしまう。
焦ってしまうのはしょうがない。
私にはB組の平和を守る義務があるから————…!
「なんかですね、着物の方が落ち着くんです…。」
着物が落ち着くって…
お前は茶道部か華道部か!!って叫びたくなったが怖くなって押さえた。
「あ、はい。そうですか。」
———…クレア怖い…。
「それより、優ちゃん。」
「あ、はい。」
「そのあんぱん下さいな?」
「え?」
私はお昼用に持って来たあんぱんが入っている鞄をみた。なんで分かるの?!?!
ってか、あんぱんはだめ!!
私の唯一の楽しみが————…。
でもB組の平和…。
「————…いいよ。」
「いいんですか??ありがとうございますぅー。」
めちゃくちゃ嬉しそうに笑うクレア。
B組の平和は守られた…。
「そんなのあげなくていいんだよん?」
うしろで声がする。この声は————…。
内田心愛!!
「嫌でもさ、バズーカで連射されたら…。」
「私はココアくれって言われてもあげないよ?だってココアだぁいすきなんだもん♪
みんなも好きだよね、ココア。」
「う、うん…。」
「そしてみんな私の事だぁいすきだよね??」
一同沈黙。
なんと言っていいのか…。
コメントに困る。
「あのねぇ、心愛。ナルシストって言うんだよ??」
ナルシストの肇が言う。
お前もナルシストの一員なんだが…。
「きゃーー、肇様おはよう!!!」
そして実は(?)心愛は肇のことが大好き。
もう、まじで何なんだこのクラスは!!!!!!!!!!!!!!!!!
地獄の遠足が始まりそうです。