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Re: ドタバタ行進曲【B組編】第二章更新中! ( No.139 )
日時: 2012/12/23 07:23
名前: さくら ◆G87qGs20TY (ID: zt5wk7o6)

三話目




目が覚めると爆発音。
『ばっっこーーーーーーーーーーーーーーーん』という鈍く響く音とともに何かが飛んでいくのが見えた。

「「あ、やべ。」」
そういったのはいかにも犯人な有栖とクレア。(クレアの方は闇クレアになっている。)有栖のてにはメカっぽい大きな機械。クレアの手にはめちゃくちゃ大きいバズーカ。———…あーぁ、打っちゃったバズーカ。

半分寝ている私の頭に無理矢理、目の前の影像を押し込む。
現状を理解しようと言う事だ。いつもなら切れのいい対処法をすぐにとるのだが眠たいと訴える頭が許そうとしなかった。

それでも私は目の前の現実を見て『これはやばい』という気になってきた。


———…飛んで行ったのは先生が大切にしている木刀だった。

どういう訳か分からないので不本意だが、実況を芽呂に渡そう。



んじゃ、芽呂が代わりに何があったか解説するおー。
にゃんにゃんがぐすり本格的に寝たとき、B組はクリスマスの話題になったのら。

「先生—、もうすぐクリスマスだねー!!」
そう笑顔で言ったのはゆりかんだにゃ。今日もゆりかんスマイルが決まってて可愛い。——けどね、この笑顔にだまされちゃいけないのら。この子は凄い事をしてくるもん、急に。

「Oh, yeah. Are you going to Christmas party?(あぁ、ほんとだ。みんなはクリスマスパーティーとかには行くの?)」

「クリスマスパーティーとかに行くかですって?———これだから庶民は。クリスマスパーティーは自分の家で開くものと決まっているでしょう?うちはシェフがディナーを作って下さるけど、シェフが居ない家は大変よね〜。」
そういったのは説明しなくても分かるよね?まりーさんだお。
ってかマリーさんしかこんな事いわないもん。芽呂はいい子だから他の人に向かって『これだから庶民は。』なんて言わないもん。芽呂、いい子だもん。

「Well, I’m not going anywhere.(そうだねぇ、僕はどこにも行かないかなぁ。)」
先生は静かに笑って言った。

「え、どこにも行かないの??」
赤い鼻をぴくんとさせて言ったのは琥珀。———なんか琥珀の目が同情の目になってるのら。最悪だおー。

「Yes.(うん。)」

「おーまいがー!!年に一度のクリスマスのクの字も味わわないの?!」
琥珀、もっと同情の目。———ひどい奴なのら。芽呂はいい子だから人に同情はしないお、相手が同情求めてるんだったらやってあげるけど。

「年に一度ってことは、100歳まで生きたら100回体験するんだよね、クリスマス。」
そんなリアル発言は瑠璃愛。
100回クリスマスってことは、100回プレゼントなのら、それって最高なのら。

「先生…クリスマスプレゼント…ちょう…だい?」
消えるような声は存在がめちゃくちゃ薄い遥華。赤い顔してどうしたんだろー。

「Oh, but I don’t have something to give you.(あ、でも僕。君にあげるようなもの持ってないよ。)」

「————…いいの、何でも…。」
まさに恋する乙女。——占いの衣装は脱いだ方がさまになるかも。

「え、俺も欲しい。」
『熱血!最強野球部!』を読みながら、拓磨が話に入り込む。
その瞬間『ドコっ』って鈍い音がしたのら。多分遥華が思いっきり拓磨の足を蹴ったんだと思う。———邪魔されたくなかったのら、きっと。

それでも人は増えていく。

「私もほしいー!!」
「俺もー。」
「食べ物がいいなー。」
「新しいDSがほしい。」
「————黒魔術の新しい本が欲しい。」
「ペンタブが欲しいなぁ。」
「新しい占いの水晶玉。」
「iPodとかでもいいよー。」

誰が何を言ったかは皆さんのご想像にお任せするお。
説明がいちいちめんどくさいにゃ。

「OK, OK. I’ll give you some sweets.(分かった分かった。お菓子あげるから。)」
先生はかばんからクッキーを取り出した。

みんなに一人ずつ渡していってる。
———あれ、一個足りなかったみたいにゃ。誰がもらえないんだろ…クレア!!!

クレアがもらえないって大変にゃ。いくらバカな私にもそれくらいは分かるおー。


しかもいつもクレアの世話をしている飼育員、にゃんにゃんが不在(というか寝てる)から誰も止め方を知らない。
どんどん闇クレアになっていくクレアをただ見る事しか出来なかったのら。

「有栖、巨大兵器とか持ってる?」
クレアが機械系女子、有栖に聞く。

「え、やるの??楽しそう〜有栖もやる!!」
有栖もノリノリ。学校では禁止されてるのら、有栖が機械を使うのを。


そしてそのまま『ばっこーーーん』ってこと。




みんな、分かったにゃ?
意外と芽呂、主人公の座が狙えるのかも。もっと国語頑張って実況上手になるのだー。

———え、何?芽呂の方がにゃんにゃんよりも実況上手かったって?
やーだーなぁー///照れるのらー。
もしかしたらどさくさに紛れてまたやっちゃうか…(強制終了byにゃんにゃん)



なるほど。そういうことだったのか。
実況、代わりまして再び川崎優がお送りします。

あのバカ(芽呂)いちいち説明が長いんだよ。
だれがクリスマスの話題から説明しろって言った?
芽呂の説明で第三話目が終わるじゃないか。———というか終わる。


結局、芽呂に初めて実況を任せたが意味はなかった。
話は振り出しに戻り、先生の木刀は飛んでいったまま。

芽呂に実況を任せると、そのまま話が終わるという結果となりました。

————待て次号!!!!