コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ドタバタ行進曲【B組編】B組掲示板新設!! ( No.207 )
日時: 2013/01/09 07:58
名前: さくら ◆G87qGs20TY (ID: lL8RIxSj)


四話目

「じゃあ、P24やるわよー」

先生の掛け声で、みんなが一斉に教科書を開く。

何度も言うがみんなの思いは一緒、
『ラスト5分、我慢すればいいだけだ』

すると、歌香が悲鳴を上げて私に抱きついた。肩が少し震えている。

「どうしたの?」声を掛けると、歌香は半泣きの目で私を見つめた。


「こ、怖いの……24ページの写真、怖い」歌香は教科書を指差す。

———……その先には人体図と骨格表。
『学校の怪談』で語り継がれる定番ネタだ。

「大丈夫だって、怖くないから」私は歌香をなだめる。
人体図を怖がっている子をちゃかすなんて低学年男子の様な事はしたくない。

赤い目を向けて、「ほんとに?」と言ってくる歌香は可愛かったりもした。



すると本日二度目の悲鳴……というよりは、歓声。発信源は……馬場先生。


「このクラスはBLも居るくせに、百合までいるのねー!! なんて萌えるクラスかしら!」

その『萌える』っていう字、あってるんだか、間違っているんだか。
ってそうじゃなくて、百合って私と歌香の事?!
確かに歌香は可愛いけど、そんな関係じゃありません!! それにBLも居ません!!


ふと横を向くと、歌香が頬を赤く染めて下を向いていた。……おい、お前も反論しろよ。
ってか、みんなも反論してよ!!

私は、B組を見渡して助けを求めたが、反応なし。———……裏切り者っ!



すると留歩が席を立った、

私は『反論してくれるんだ』と勝手に舞い上がる。


「ユーちゃん、なんで歌香なの? ユーちゃんには留歩がいるじゃない!」

留歩は舞い上がっていた私を、急に地面に叩き付けた。——急落というやつだ。
留歩は私のそばに寄ってきて、制服のそでを引っ張ったりする。



これじゃ、百合を反論するどころか、補足しているじゃないか。
つまり私は『百合の二股野郎』になってしまうのだ。



先生はますます上機嫌、歌香と留歩は勝手にバトル、授業は全く進まない。
————まさに地獄絵図。



神様は、私を気の毒だと思ったのかもしれない。
その時に救いのチャイムが鳴った。————……終わった。

席を立つみんな、そして私の所に寄ってきて

『お疲れ、にゃんにゃん』

———……ありがとう、ございまふ……(死亡))