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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ドタバタ行進曲【B組編】着ぐるみ探偵スタート! ( No.224 )
- 日時: 2013/01/11 15:56
- 名前: さくら ◆G87qGs20TY (ID: vS1wLACl)
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私流、といえばいいのか。
私には自分なりの事件の整理の仕方がある。
———それは、落ち着いて考えるという事だ。現場を簡単に検証しながら考えるのだ。
芽呂にも芽呂なりのやり方があるんだと思う。
私はまず、被害者が倒れていたという部屋の中央に立った。特におかしい点はない。床には被害者のものらしい腕時計と、この部屋の鍵。
……待てよ、もしこれが他殺ならばこの部屋を密室にするために『鍵』が必要となる。その鍵がここにあるという事は、まだ他に『合鍵』が必要となる。
私は海野刑事に話しかけた。「他にこの部屋の合鍵を持っている人は居ないんですか?」
すると、海野刑事は警察手帳を見ながら言った。
「え——っとですね、合鍵を持っているのは2人いますね」
「誰か分かります?」
「はい。どうやらこのアパートの大家さんと親友の高橋葵さんが所持しているようです」
「大家さんと、親友の高橋……」
「それがどうかしました?」海野刑事は不思議そうに訪ねてくるが、時間はない。
「いえ、何も」
私は連絡先をもらった私はまた考え始めた。この2人のどちらかが犯人と見て、見てもよさそうだな。———だったら事情聴取だ。
……ん?
私は部屋の隅に置いてあるゴミ箱を見た。中は結構入っているみたいだ。
私はゴミ箱を逆さにして、中身を確認した。
丸まったティッシュが大量、それにみかんの皮、……これは、……テープ? ぐちゃぐちゃに丸まったセロハンテープが入っていた。……ふむ。
———……それよりもまずは事情聴取だ。
私は被害者の部屋を出て、大家さんが住んでいるという5階へと急いだ。
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