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Re: ドタバタ行進曲【B組編】着ぐるみ探偵スタート! ( No.234 )
日時: 2013/01/12 06:32
名前: さくら ◆G87qGs20TY (ID: vS1wLACl)

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被害者の部屋に着くと、芽呂が椅子に座って窓の外を見ていた。
こういう時、芽呂はものすごく集中しているように見える。
芽呂は何に気がついたのかな? 凄く気になってしまった。

「芽呂」私が呼ぶ。
「ん? どしたの——??」少し険しかった顔はいつものアホ顔に戻った。

「何か分かった事ある?」
「ちょっとねん」
「こっちも、お互い説明し合いますか、」
「そうだにょ——」

私は芽呂に合鍵の持ち主である西条さんの事、そして西条さんの様子が変だったという事を話した。
すると芽呂は頷いて「そうだにゃ」とつぶやいた。

そして芽呂は今まで調べてきたという、もう一人の合鍵の持ち主である高橋さんの事を教えてくれた。
「高橋さんは、なんだか変わっている人だったにゃ。とても被害者の死に悲しんでいるようにも見えたけど、違う事に気を使っている様だったのら」

————……違う事?

「それに、被害者に送った『年賀状』を気にしている様だったにゃ」

……年賀状か。その年賀状に何か重要な証拠が隠されているのかもしれない。
もし被害者の部屋に残っているのなら、探す価値はある。

「探すにょ」
「そうだね」

私たちは目を合わせて頷き合った。