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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ドタバタ行進曲【B組編】顔ぼしゅーさん、開催中! ( No.263 )
- 日時: 2013/01/16 11:29
- 名前: さくら ◆G87qGs20TY (ID: de3JMXRw)
- 参照: http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sakura0919/
一話目
ついにこの月がやってきた。
毎年毎年、女の子がドキドキするこの月。
現に、あなたの世界が1月だったとしてもここは2月という事をあらかじめご了承して頂きたい。
そう、今は2月。
————女の子の特大イベント、バレンタインがやってくる。
って、語ってくれたのは私ではなく、心愛と歌香。
私がそんな乙女チックな会話をする訳がない、分かってるでしょ?
「でもさー、肇さまって甘いものとか好きなのかな—?」
心愛は真剣に悩んでいる様だ、頭を抱えている。
「分かんないけど、嫌いじゃないと思うよ」
私は軽く受け流す。別に肇の甘いものへの気持ちなんか、私には関係ない。
「わ、私は……」
歌香が声を詰まらせる。
「え、歌香も誰かにあげるの?」
「う、うん……」
歌香は顔を赤くして頷いた。なんだ、こっちもか。
変人クラスのB組でさえ、やっぱり恋バナというのは存在する。
今の所、カップルは秋人と未来だけだし、
片思いの集団と言ったところだ。
————私も実は湯斗にチョコとかあげようと思ったけど、ちょっと恥ずかしくて。
弥生は龍に告白しようと考えているらしい、誰かに聞いた。
二人を応援すればいいのだけど、B組全員が応援すれば色々と厄介になる。
それに遥華は英語教師の侍野郎が好きだけど、これはどうにもならない。
だって、もし付き合う事になったら先生は学校をクビにされる。
遥華にとっては一番避けたい事態だろう。
————この時はまだ思ってもいなかった。
このバレンタインが、大変な事態を引き起こすなんて。
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