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Re: ドタバタ行進曲【B組編】変人募集中w ( No.31 )
日時: 2012/11/22 06:35
名前: さくら (ID: 9K3DoDcc)

四話目



起きると、目の前には恐ろしい光景が広がっていた。バスの中は琥珀のマジックshowの真っ最中。
マジックをやるのは構わないけど鳩とかうさぎをいっぱい出すのをやめて欲しい。
実はその鳩とうさぎのうんこの臭いで目覚めた。
まぁ拍手とか他の理由もいっぱいあるけど…。

琥珀はみんなに拍手もらってもうにっこにこ。
今日もはではでパーカーがきまってる気がする。

(気がするだけどね。)



私の隣に座ってるクレアはすごく静かだった。
ちゃんこでお腹いっぱいになったのか、顔は幸せいっぱいって感じ...

————…違う!!

これはまさか、闇クレアじゃないかな…!!

やっばい。バズーカどころじゃすまないよ。
どうしよう...とりあえず何があったか聞かなきゃ!!

B組の平和が守れるのは私しか居ない!!気がする。


「あのさ、クレア。」

「————…なんすか。」


ひゃーー。怖いよ。
睨め付けがハンパじゃない。

今回こそクレアの緑の目が光った。



「どうかしたの??気分悪い??」

「—————…気分最悪。お腹いっぱいで幸せだったのに鳥アレルギーの私をほって琥珀はマジックを始めた…。」


…。
まず、思った事。
鳥アレルギーだったのか、こいつ。
いつもケ○タッキーむしゃついてるから大丈夫なのかと思ってた。
生きてる方がだめなのか。


そして思った事2。
救いの神様、海野くんはマジックshowを見てて不在。

これは…私だけか。


無理矢理、頭のなかで整理して次に進もう。

「大丈夫??」

私は自分史上最大の優しいボイスを出した。

そして子供をあやす最大のテクを取り出す。


————…みるきー。
(あの『みるきーはママの味ー』ってやつね)


「これでも食べて元気出して?」

よし、これで決まりだぁ!!


闇クレアの様子が変わる。


「みるきぃですね!!!!ありがとうございますー。」


めっちゃにこにこクレアさん。

なんとかセーフと言う所かな。またまた平和を守りました、私。




そんな事をしていると、横から芽呂が突いてきた。

「ねぇねぇ、にゃんにゃん。しりとりしりとりしおー。芽呂、暇になってきちゃったのぁー。」

暇だからって。

しりとりって。

それでも芽呂は上目づかいで求めてくる。
————…まったく。

「いいよ。」

「やったー!!んじゃ、クラス全員でやろっ。」

———…まじかよ。
こんなやばいクラスでしりとりって…

大丈夫かなぁ。


「んじゃ、芽呂からねー。しりとりの『り』だからぁ…リンゴジュース!!」

おっ。なんか普通。

大丈夫かもしれない——…!

「え、次俺?んじゃぁな…。」

そういったのは龍。
ゴーグルが光って眩しいっす。

「『す』いかの種は出すのがめんどい!!!」

…なんともB組らしい。
これは大変になるなぁ…

「『い』だねっ、じゃぁ…いつも一緒の肇と心愛!!」

そう言ったのはもちろん心愛。

これに肇が黙ってるわけない。

「いつも一緒なのはあんたとじゃなくてたくちゃん!!————…え?私の番? …『あ』ね…。」

「愛してるわ、たくちゃん!!!!」


もうなんとも言えません。


またまた肇と心愛のプチ戦争が起きそうなので、聞かない事にした。

私は自分に自己暗示をかける。

(体力維持、体力維持…。)


拓磨の方をみるとあいつは熱心に『熱血!!最強野球部』を読んでいる。

もちろん全巻、隣の席に置いてるため拓磨は一人。

————…肇は一緒に座れなかったのか。


それにしてもあの漫画。


そんなにおもしろいとは思えない。


しかも全巻って…



そんなことを思ってると芽呂が

「にゃんにゃんの番だおー。」

と言った。

「あぁ、はいはい。何から??」

「やだなぁ、聞いてなかったのー??実はしりとり終わったからまた新しく始まったんだおー。」

あ、そっか。肇の番に『ん』付いてたっけ。


「あ、そっかそっかー。んで、何から?」

「もう…『お腹すいた』からだよ。」


————…はぁ?『お腹すいた』の場合は『た』から始めるんじゃないの??



いや、ちょっと待て。


ここはB組だ。



今までにだって非常識なんていくつもあったじゃないか。


————…落ち着け、私。

「じゃあ、『お腹すいた』けど食べるものがない!!」


———…これでよし。


そしたら芽呂がぷっと噴いた。

「あはははははは!!にゃんにゃんおかしぃー!!」

「は?」

「『お腹すいた』って言えば普通は『た』からだおーー!!」




—————…私の精一杯の読みは思いっきり外れた。


こいつのしりとりは『普通』なのかよ、

そんな事を思いながら、怒りを抑えた。


「———…まっいいおー、『食べるものがない』からだねー。」


————は?

意味分かんない。さっきは普通のしりとりだったのに、

ルール変えやがった。

いやいや、問題はそこでなく


こいつの頭のルールはどうなってんだよ!!!!!!





そんなとき肇に美しくいられる理由を散々聞かれてたバスガイドさんがマイクを通して言った。


『みなさーん、もうすぐ着きますから用意して下さいねー!!』

「はーーーーい。」


まるで園児の様に返事をするB組。

バスガイドさんは静かに笑った。



バスを降りた時、長かったと感じる前に思った。


———…戦場に着いた…!と。




山の看板には『ウキウキわいわいモンハン山』と書いてあった。



つっこみ所はかなりあったけど


この山の持ち主が『変人』出ない事を祈ってから体力維持のため気にしないことにした。




いや、でも一つ言っときたい。



モンハンって…ここ狩猟地なんじゃないのか????