コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ドタバタ行進曲【B組編】変人募集中w ( No.35 )
- 日時: 2012/11/23 09:02
- 名前: さくら (ID: Gg/cy2.F)
五話目
モンハン山とか言っといて、この山は観光客?でにぎわっていた。
山のふもとでは、お土産屋さんがいっぱいあってB組は腹ごしらえを目的にぶらぶらを散歩をしていた。
「おまんじゅうだぁー」
そういったのは夢木聖。食いしん坊トリオの一員だと私は思っている。
ちなみに食いしん坊トリオとはクレア、琥珀、聖の三人なんだけどね。
「やったー、お腹すいてたんだー。」
「買いましょー!!!」
クレアと琥珀もスイッチが入ってしまったっぽい。おまんじゅうを一人五個も買ってがっつき始めた。
いつもは『まったく。』って思うけど今日はなんだかふと笑えてきてしまった。
「優ちゃんも食べますかー??」
そう言ったのはもちろんクレア。
さっきの闇クレアはどこに行ったの、そう思いながらもみるきーの効果だと自覚した。
(というか思い込ませた。)
———…あぁ平和だなぁ。
そんなことを思ってから、ふと食いしん坊トリオの方を見た。
え?
闇クレア?
————…いやいやそんな事はない。みるきーは効いたはず…。
「いい加減にしてくんねーか。」
これはクレアの声。さっきのHAPPYクレアはどこにいったんだ。
「何で??」
声を挙げたのは、聖。
————…お前か!!!
っていっても鈍感、聖。
なに言ってもきっと変わらないだろうな。
様子を探ろう。とりあえず。
「どうしたの??」
「どうしたもこうしたもねぇよ。」
クレアちゃん…怖ぇ…。
「あいつが私のまんじゅう奪ったんだよ!!!」
クレアさん、目が赤いです。
怖いです。
これはみるきーじゃ、解決できないと悟った。
「ねぇ、聖。まんじゅう返してあげて??ね?」
聖にこそっと言ってみた。
聖は、こっちを向いて
「もう食べちゃったよ。」
と笑った。————…まだ手にまんじゅう残ってるじゃん。
「お願いだからその手に持ってるまんじゅうをクレアにあげて?」
聖は自分の手に持ってるまんじゅうと私を見比べる。
そして聖の口から出た言葉は私をずっ転ばせた。
「これ、クレアのじゃないよ。」
—————…は?
何それ、このまんじゅうはクレアから取ったものとは違うまんじゅうだからあげられないよ、みたいな?
まんじゅうは全部一緒じゃないのか。
「まぁまぁ、聖がクレアから取ったまんじゅうも聖のじゃないよね?」
よし、これで大丈夫だろう。
「—————…分かったよ。はい、クレア。」
そう言って聖はクレアにまんじゅうを返した。
クレアは一回じろっとにらんでから、まんじゅうを一口で食べた。
徐々に機嫌が良くなるクレア。
やれやれと聖。
よかった、これで平和が戻った…。
『え、琥珀は?』って?
琥珀はまんじゅうを食べるのに一生懸命でしゃべる余裕がなかったみたい。
そんなこんなで、登山スタートまでぐたぐたしてたB組。
気がついたらもう他の組は下山し始めてて焦って登山する事にした。
————…まったく、大丈夫かな。