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- Re: ドタバタ行進曲【B組編】変人募集中w ( No.46 )
- 日時: 2012/11/23 12:59
- 名前: さくら (ID: de3JMXRw)
六話目
早速登山スタートのB組。
みんななんだかんだ言って顔が嬉しそうだった。(実は私も。)
———…あれ?
顔が浮かない人が二人。
遥華と金沢朱利。
朱利は摩訶不思議な事が大好きで、一言で言えば遥華に似ている。
また、朱利自身も遥華に憧れているため弟子入りを何回も申し込んでる。
(まぁ遥華はそんなことには興味がないから何回も断っているのだが。)
「何か起こる気がする…。」
そういったのは遥華。
———…何か起こるってそんあ大げさな。
いつもB組では何かしら事件が起きてるじゃないか。
「ですよね?なんか邪悪な気配を感じます…。」
そう言ったのは朱利。
遥華は朱利をみて頷く。
———…んな、わけないよ。
何もないってきっと。
だってB組はいつも事件起きてるし、そういうのには慣れてるしね。
「あはは☆やっぱ見てておもしろ〜い♪」
そう遥華と朱利を見て言ったのは神崎梨音(かんざきりおん)。
————…こいつ、何ヶ月ぶりに見たかな?
遠足にはちゃんと来たんだ。
こいつはなかなか学校に来ない。というより学校では見ない。
来てるらしいんだけど、授業には出ずにどこかにいるらしい。
———…どこにいるかは誰も知らないけどね。
「何が面白いの??」
朱利が梨音に聞く。
「えーだって、さっきから変な事言ってるじゃん、遥華ちゃんと朱利ちゃん。」
梨音がそう言う。
こいつは人間観察が趣味だからな。
もしかしたら、毎日授業に出てないのは人間観察をしてるからかもしれない。
「変な事ってなによ。これは遥華と私の予言って言っても過言ではないのよ。」
朱利が鋭く梨音をにらむ。
まぁ、梨音からしてみればそれも人間観察になって面白いんだろう。
「ふ〜ん☆」
梨音は少し朱利に飽きてきたのか、そう言ってふらっとどこかに行ってしまった。
「まったく、予言を笑うものは予言に泣くって言うんだからね。」
朱利はそう言って、進行方向を変えた。
「あれ?どこいくの、朱利。」
私がそう聞くと、朱利は一言で返してきた。
「帰る。」
「え?今から?まだ登り始めたばっかだよ?」
「嫌だ、邪悪な気配に近づきたくない。」
朱利はそう言って下山し始めた。
————…まったく、行動力が計り知れない。
「まぁまぁ、大丈夫だよ。」
そうみんなを励ましたのはもちろん、みんなのヒーロー海野くん。
「そうだおー。」
「早く登っちまおうぜ。」
「お腹すいたー。」
そう口々にみんながお互いを励まし合う。
(『お腹すいた』は食いぼトリオにとっては励ましの言葉になるらしい。)
みんなが団結してるなんて珍しい、そう思いながらふと笑みがこぼれた。
みんなも同じ気持ちみたい。
どんなにB組が変人クラスでも、やっぱり団結力は他のクラスと変わらないんだなぁ、
そんな感動的な雰囲気の中、一人KYがいた。
「ぶふっ…。」
この声は…超KY女子、新山未来(にいやまみらい)!!
————…こいつまじKYだな。
みんなが感動してんのに、笑いやがって!!!
全く信じられない。
「なんで今そんな風に笑ったの!!」
私は未来にこそっと伝えた。
「…。」
もう、こいつはしゃべっちゃいけない事を言うし、しゃべらないといけない時にしゃべらない。
まったくマイペースな未来にはついていけない。
ポツッ。
あ、れ?
雨??
確か、天気予報では晴れだったはず。
朱利と遥華の予言は当たった事になるみたいみたいです。