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第二話 ストーカー注意報 ( No.18 )
日時: 2012/12/30 12:42
名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: L0v6OTPI)

「てか、俺もその雷狼龍の団員でな」
「綺羅と俺で作ったんだけどな。なんでか俺の方が有名になっちゃって。いやー、かっこ良さは罪だな」
そう言ったあと次にソルは愛理を愛でる。愛理はそれに困惑した様子だったが、どこか嬉しそうだった。

「ということで、俺もその逆ハーレム同盟に入ろうと思う」
「どういうことでだ。あと非リア充同盟な。間違えた、れん毛同盟だ」

それを聞いて、皆は驚く。
綺羅はこうなることを予想していたのか、対して動揺してはいなかった。

「周りを見てみろ綺羅。美人だぞ。美人だらけだぞ!? ここで入らなくてどうする」
よく分からない理由を言ってから、瑠璃の方へ向く。そしてまた手を握った。

「良いですよね? リーダー」
「い、一々手を掴むな! ……別に構わない。というか、入ってくれるならそれは有難いが」

「リーダーの承認を得たからな。俺もここのメンバーってことで」

「ほー、よろしくだお!」
「まためんどくさいのが増えたね?」

そして、メンバー一人一人に大げさな挨拶をしていくソルに、瑠璃は承認したことを若干後悔した。隣を見れば綺羅も呆れ顔でその様子を眺めていた。

「ソルは昔っからああでなー。女好きで変人で」
呆れたように、しかしどこか懐かしむような言い方だった。

「ま、嫌いじゃないんだけどな」


「愛理さん素敵です。少し高めの背でスタイルが良くそれでいて細い身体がまるでモデルのようで」
「え、ええっ、ちょ、照れるんだけど」
「お世辞だから大丈夫だよ」
「東条君!?」
「愛理ちゃん可愛いおー」



(……まあ)
変人が一人増えたところで何も変わらないのだろうな、と。瑠璃は一人納得した。