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第四話 結局二次元に走る ( No.33 )
日時: 2013/03/10 12:02
名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: leOS3oG6)

『あの……、ようこそ、選ばれし勇者達よ。
 今こそ、あ、間違えた。世界でなんか大魔王が頑張っちゃってます。
 今こそ剣を手に取りどうのこうの』

『神父さんすごい適当!!』
『早く始めろってことだろ?』

 とは言ってもどこへ進めば良いのかわからずにいたところ、莉緒が手早く地図を開いた。それには現在位置が赤いバツ印で示されていて、次の目的地の名前が書かれている。どうやら最初の目的地のようだ。
 
『よし、ここのなんかネーミングセンス失敗してる村に行くお!』
『ドラクエに謝れ』

 さあいざと村から足を踏み出したところ、聞き覚えのある音楽と共に画面が暗転した。

【スライムが現れた!】

『ほんとにドラクエだった!』
『えーっと、なんだっけこれ。ジャンプして踏めば倒せるっけ?』
『待てお前それはマリオだ!』

 一歩目でモンスターに遭遇するという運の無さと、俄然始まった戦闘に綺羅達は多少混乱する。

『————ザキ』
 魔道師である瑠璃の一言により、その混乱は収まることとなった。
 一瞬にして某国民的モンスターが姿を消す。

『スライムにザキ使う奴始めて見た』
 というかどちらかと言えば大技のうちに入る呪文だと言うのに、最初から使えるものなのか。と疑問もあったが、先に進むこととなった。しかしその後も瑠璃の呪文のみでモンスターの襲撃はしのげてしまい、他メンバーの出番はなかったのだが。
 МP切れが心配になってきた頃、やっと村に着いたようだった。

『ドラクエの宿屋ってさ』
『ふむ』
『……エロいよな』
『ニフラ』
『なんで俺だけニフラム?』