コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第一話 ようこそれん毛同盟へ! ( No.6 )
日時: 2012/12/05 22:26
名前: 雪達磨 ◆1x97e8uwoc (ID: Mw9nAs5T)

「は? え、今日来んの?」

帰り道。行く先が共通の、瑠璃、莉緒、綺羅は、下校を共にしていた。
そこで何気なく瑠璃が発した言葉に、二人は驚いた。

「え、歓迎会ができないお!?」
「小学生か君は」

瑠璃が言ったのは、昨夜新しくチャットに加わった蓮と名乗る人が今日同盟に来るということだった。

「でもすげえ行動力だよな、昨日の今日で来るとか」
「偶然にも、近いところに住んでいるらしいぞ?」

「偶然、ねえ……」

そう話していれば、曲がり角から少年が出てくる。

「っぉ、すごい美少年だお」
「だな……、俺には敵わないが」
「ハゲ、黙っていいお?」

「ねえもしかして君達って、れん毛同盟の人達かな?」

笑みを莉緒達に向けて、近寄る。

「そうっすけど……、もしかして、蓮さん?」
「うん、会えて嬉しいよ、綺羅さん」
「は、なんで名前知って……?」
「調べさせてもらったから、かな」

その笑顔に、何か黒い物を感じつつ。

「いやお前はなにしてんの」
「無理。悪いが君が相手してくれ頼むからさようなら」

走り出そうとする瑠璃を、お前リーダーだろと綺羅が止める。

「見て見てー! 蓮君と並んだら美男美女!」
会ってすぐ蓮の手を取り、馴染み出す莉緒のコミュニケーション能力の高さは流石だった。

「とりあえずれん毛行こうお?」