コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: キミソラ ( No.3 )
- 日時: 2012/12/14 16:02
- 名前: ユキヒメ (ID: ZsN0i3fl)
0日目
これは深い深い森のなかにある小さな村で起きたとある事件の断片・・・。
村の人達「ギャーー—タスケテーーー」
謎の騎士「うがはははは・・・・・・。さぁ、死にたくなかったら火の巫女を出せ!」
村人達は逃げ惑い、それを謎の騎士達が追い切り殺していく・・・。
家には火を放たれ隠れていたものは皆焼け死んだ。
そんな中暗い森の中を必死に逃げている者達がいた。
少女「はぁッはぁッ・・・・・。」
傷だらけの男性「あともう少しだ!あともう少し走ったところに、子船がつけてある。そこまで、がんばれ!」
血だらけの女性「キャッ」
血だらけで瀕死な女性が石に躓きこけてしまった。
少女傷だらけの男性「!」
少女「母さん!」
慌てて女性の元に駆け寄る二人。
女性はぐったりとして動かない・・・・。
かすれた声で女性は傷だらけの男性に最期の頼みごとをする。
血だらけの女性「ノ・・・さん・・・・・・私を置いて・・・・・・ち・・・と・・・・・・逃げて・・・・・ください。」
傷だらけの男性「何を言うんだ!オルビア!君も一緒に逃げるんだ!」
血だらけの女性「あの・・・・騎士達・・は・・・もう・・・・そこまできています。・・・・・・私が・・・・・いたら・・・足手まといに・・・・・なります。・・・・・だから・・・はやく・・・・・。」
少女「やだよ。母さんも一緒に逃げるんだ!」
血だらけの女性「私は・・・・ここで・・・・・騎士達を・・・くいとめます。・・・・・・だから・・・・・その間に・・・・この子を・・・・・。」
少女「嫌だ!だったら私も、ここにいる!」
血だらけの女性「・・・・・・あなたは・・・・・この世界に必要な・・・・・・人だから・・・・・生きなくては・・・・・いけない・・・・・どんな・・・・・つらいことが・・・・あっても・・・・生きて・・・・・。」
傷だらけの男性「オルビア・・・・・・。」
少女は母の手を力強く握りしめた。
謎の騎士「おい!異邦のものが反応しているぞ!この先に火の龍神の巫女がいるぞ!」
近くで騎士達の声がし近づいてくる足音が聞こえてくる・・・。
傷だらけの男性「くっ逃げるぞ!」
少女「えっ!?でも、母さんは?」
傷だらけの男性「早く逃げるんだ!」
少女「痛い!痛いよ!母さん!母さん!」
血だらけの女性「ありがとう・・・・・・ノ・・・・さん・・・・・・。・・・どうか・・・・・逃げ延びて・・・・・・。」
男性は少女の手をぎっちり握りしめ、最期の力を振り絞って走り続けた。
後ろを振り返ってはダメだと自分に言い聞かせながら。
少女「どうして・・・・どうして・・・母さんを置いて行くの・・・・・?あんなところに置いて行ったら、母さん死んじゃうよ・・・・・・。
・・・・・なんで・・・・・なんで母さんや村の人達は死ななくちゃならなかったの?
私が・・・こんな力をもってるから・・・?
・・・全部私のせいなの?・・・ねぇ母さん・・・。」