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Re: +*幼馴染*+ ( No.2 )
日時: 2012/12/14 19:25
名前: ユキヒメ (ID: ZsN0i3fl)





№0 夢






「ちーちゃん、ここまでおいで〜♪」

「あっ、待ってよ!まーちゃん!!」

あれ?この光景なんだか、見たことあるような…?
いつ、見たんだっけ…?

「う〜ん…仕方ない!待ってあげよう!」

「はぁはぁ…ありがとう。まーちゃん。」

「いえいえ、それほどでも〜あるかなぁ〜♪」

「あっははは♪なにそれ(笑」

あっ、そうだ…この女の子たちは小さい頃の私とまーちゃんだ…。
まーちゃん……お婆ちゃんの家に遊びに行ったときに、いつも遊んでくれた優しい女の子。
いつも明るくて元気いっぱいで、私とは正反対の性格の女の子…懐かしいな……。

「ちーちゃん……」

「ん?なにまーちゃん。」

「明日にはお家に帰ちゃうんだよね……。」

「あ、うん……」

「コラァァァ!!!」

「わぁ?!!! なっ、何?」

「沈んだ顔したらダメだっていつも言ってるでしょ!」

「沈ましたのはまーちゃんじゃあ…?」

「すべこべなべかべ言わない!」

「かべとなべは余計だよ、まーちゃん……。」

くふふ…そういえば、まーちゃんはいつもよくわかんないことばかりっていたな……。
今聞いても、よくわかんないや…。

「とにかくっ、沈んだ顔はしたらダメなの!そんな顔の人にはこれあげないよ!!」

そういうと、まーちゃんはイルカのストラップを差し出した。

「わぁ!イルカさんだぁ!!」

「なぬっ、笑っただと?!仕方ないっ、これは君のものだ。受け取りたまえ。」

「ありがとうございます!隊長!!」

「どういたまして!」

あれ?あんなイルカのストラップ貰ってたけ……?
どうしてだろう…? 記憶が無い……。

「あっ、そろそろ帰らないと!」

当然まーちゃんが言い出した。

「えっ?!もう?」

「うんっ、だってもう朝だし。」

「今はまだ夕方だよ、まーちゃん……」

そうだよ、まーちゃん。
だからまだ、行かないで…まだ私のそばにいて……
私を1人ぼっちにしないで!!


「ハッ?!」

次の瞬間目が覚めると、私は新しい自分の部屋で涙を流しながら寝ていた。
まーちゃんの夢を見たのは何年振りだろう……。
と思いながら、早々と準備食事を済まし懐かしの街に探検しに出た……。
まーちゃんとの、思い出の場所も見て回りたいし……。