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Re: お助け部! ( No.5 )
日時: 2012/12/18 12:18
名前: ユキヒメ (ID: 4sfCdz72)





4、お助け部!




この葉桜高校は南と北にひとつずつ校舎があり、北側の校舎を「北の国から〜」と呼び、南側の校舎を「南ちゃんで〜す☆」と呼んでいる。
続けて読むと「北の国から〜南ちゃんで〜す☆」になる(笑
……嘘である。本当は、北校舎と南校舎である。そう呼んでいるのは、ごく一部の馬鹿達だけである。
あ、そんなくだらない説明をしていたらお助け部の部室についてしまった……。
お助け部の部室は、南校舎2階の真ん中らへんにある今は誰も使っていない物置を改装して使っている。

結衣「じゃあ、どうそ」

といって結衣はドアを開ける。
部室ってどんな感じの…(変な感じ)なんだろう……と太郎はワクワクドキドキしていた。

『ガラガラ〜』

太郎「うわ〜……え?」

思ったほど、変ではなかった……入口付近にオフィスとかで使われる机とくるくる椅子が2個置いてあって、正面見た所に窓がありその近くに何故か一つだけ高級そうなソファと普通の長いすと長机が校長室見たいに置いてあり、周りには少女漫画や少年漫画と参考書やドライモンと書かれたいかにもあやしいビデオなどが置かれている本棚があるだけった。

恋梨「そんなに、世の中うまくいかねぇ—よ」

心の中を見たかのように、朝出会った少女が言う。

太郎「え?あ、いや……」

太郎が返す言葉に迷っていると、また救いの手が現れた。

ぜぜ「はいはい。さぁメシ食おうぜ、転校生!」

ぜぜが首に腕を駆けてそう言った。それで、なんやかんやでみんなで一緒にパンを食べることになり、凄い話が盛り上がっていたのだが突然恋梨がある疑問をぶつけてきた。

恋梨「私さっきからず〜と気になっていることがあるんだけど」

太郎のことをジ〜と見ながら言う。

太郎「なっ、なんですか?」

少し震えた声で言うと、恋梨はジ〜と見るのを辞めてこう言いだした。

恋梨「君って誰?」
太・ぜ・結「はぁ?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ>゜))))彡?!!!」

恋梨の衝撃的な発言に3人はむっちゃ驚いた!

ぜぜ「お前、知らないのに今まで話してたのかよ!」

恋梨「いや〜誰か分かんないけどまぁいいっか、みたいな?」

結衣「みたいなじゃ、無いよ……」

ぜぜと結衣が恋梨にツッコミを入れる。何か僕も言ったほうがいいかな?と思い、太郎は自己紹介をすることにした。

太郎「えっと、初めまして。今日転校して来た、菊池太郎です」

で、ここでまた新たな疑問が生まれる……

ぜぜ「お前、菊池太郎って言うのか?……初めて知った」

恋梨「お前も知らんかったんかい!」

初めて会った時かからずっと手助けをしてくれていたぜぜだったが太郎の名前はしらなかったらしい……。恋梨がせせにツッコミを入れ、結衣とぜぜにこう聞いた。

恋梨「えぇ〜、何で知らないわけ〜?自己紹介とか、質問タイム〜☆とかなったわけ〜?」

結衣「そう言えばなかったな…」

ぜぜ「まぁあれだろ、どっかの誰かさんが廊下でずっこけて先が保健室に運びに行っちまったから出来なかったんだろ。」

恋梨「えっ?マジで?!いったい誰だよ!大切なイベントの自己紹介と質問タイムをなくした奴は!」

ぜぜ&結衣「お前だよ!!!」

恋梨「あ、私か!」

トリオ漫才のように話が進んで行く様子があまりにも面白すぎて、太郎は思わず笑ってしまった。


太郎「プッ、ククク……ハハハハハハハハ」

恋梨「おお、大笑いですなぁ〜」

ぜぜ「そうだな〜」

結衣「そんなに、笑える要素なかったと思うんだけど?」

恋梨達は太郎が笑っているのを温かい目で見守り続けた……

太郎「いや、見守らないでくださいよ!!」

恋梨「え〜、見守っている設定にしたら楽出来ると思ったのに〜ぶぅ〜。」

結衣「恋梨!設定とか言うな!!」

危ないことを言い出した恋梨を結衣が慌てて止める。ぜぜはその光景を見守り……

太郎「だからもう、見守らなくていいですって!!」

顔を真っ赤にして太郎は言う。

恋梨「ふふ、顔真っ赤になってんの。可愛い♪」

ぜぜ「くくく…、そうだな……」

結衣「おっおい……笑ってやるなって……」

恋梨「そうゆう、結衣だって顔にやけてる〜♪」

ういういしい、太郎を見て笑いをこらえている3人であったがこの空気に一番早く飽きたのは

恋梨「あ〜、もう飽きた。何か、別の事しよ〜」
恋梨であった。結構彼女は、あきしょうである……。
だが、いろんな面白い企画を考えるのも彼女である、すぐに飽きてしまうが……。