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Re: お助け部! ( No.10 )
日時: 2012/12/18 14:03
名前: ユキヒメ (ID: ZsN0i3fl)





7、ヒマ=遊ぼう!




放課後…生徒達が友達と遊びに出かけたり、部活で青春しる時間。
そしてお助け部が部活動を始める時間でもある。…一応。

恋梨「あーーーーーーヒマ!」

寝っ転がってジャンプを片手に結衣の焼いたクッキーを食べながら恋梨は言う。
そしてぜぜはヘッドフォンを付け音楽を聴いて、聞こえないふり。結衣はお茶を静かに飲んで自分の世界に入っている。
…皆だらだらぐだぐだして、ぜんぜん部活動…してない……。
それもそのはず、お助け部は生徒や近所のおばちゃんが依頼(頼みごと)を言いに来てくれないと、何にもすることが無いのだ。

結衣「なんで部活として認められてるんだろ…?」

ボソッと独り言のように言う。
恋梨の言う事は聞こえないふりして、黙っていたぜぜが

ぜぜ「それ、シスコン会長と貧乳女のせいだろ。」

と恋梨を軽く睨みながら言った。
シスコン会長…恋梨の兄貴でなんでも出来るカリスマ会長なのだが、凄く残念な事に妹萌えバカ。恋梨の願いはなんでも叶えてあげるバカ。
なので結衣とぜぜの間だけ、あだ名がシスコン会長。本人に直接言えないけど。

結衣「ああ…そっか。」

恋梨「マジヒマ過ぎて死ぬー」

ぜぜ「じゃ、死ねば?」

恋梨「むっ」

『ビリビリッ』

恋梨とぜぜの視線の間にイナズマが!

結衣「出るわけないだろ…。」

はい。出してほしかったが残念ながら出なかった…。

『コンコン』

恋・結・ぜ「ん?」

恋梨とぜぜがふざけて遊んでいるとなんか『コンコン』ドアを叩いているような音がした。これは…?

結衣「いや、これは…?じゃなくて依頼人が来たんだろ。」

恋梨「おお〜久しぶりのお客サマ〜♪」

ぜぜ「おめぇーら、失礼のないようにな!」

恋梨「ぜぜじゃないんだから大丈夫しょっ。」

ぜぜ「はぁ?」

結衣「いや…お前らが一番、大人しくしてろよ。」

『ガラガラ〜』

ドアが開けられる。そしてそこには一個のメガネが…

恋・結・ぜ「メガネ君!!」

太郎「えーそれもうあだ名になっちゃたんですか?!」


じゃなくて太郎だった…。
太郎は「ハァー」とため息をついた後、結衣の誘導で昨日と同じ位置に座る。
そして隣には何故か恋梨が座り、前に結衣と斜め前にぜぜが座った。

恋梨「んでどったの?は!もしかしてお助け部に入りたいとか?!」

ぜぜ「おお!新メンバーか!!」

太郎「いやっその…」

結衣「こら!勝手に話を進めない。」

恋・ぜ「ふぁ〜い…」

勝手に話を進めて勝手に盛り上がるバカ二人を、止めてさっそく尋問…じゃなかった依頼内容を聞くことに…

結衣「菊池君…大丈夫?言える?」

まるで小さな子供を相手にしてるかのように結衣は優しく話しかける。
恋梨とぜぜは早く〜といった感じで、ウズウズしている。

太郎「あ、はい…。あの…僕…。」

いざ言おうとするとみんなの視線が太郎一人に集まるから、なかなか言えない。怖くて言えない。
でも言わないとなにも始まらないから、勇気を振り絞って太郎は…

太郎「僕、この性格を治したいんです!!」

言ったが恋梨に

恋梨「いやそれを治したいと言われましてもな…」

太郎「ええー」

あっさりばっさり切られた。結衣がフォローを入れてくれたのでその場の空気は何とかなったが太郎の心のダメージは地味に凄かったという…。