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Re: お助け部! ( No.11 )
日時: 2012/12/18 14:35
名前: ユキヒメ (ID: ZsN0i3fl)





8、メガネの過去



太郎「やっぱり…無理ですか…?」

さっき恋梨にバッサリ切られたのがショック過ぎて恐る恐るぜぜと結衣に聞く。
この二人は一応常識人だと太郎は思って居るからだ。

ぜぜ「ん〜なぁ…メガネ。その性格って生まれた時からなのか?」

もう太郎=メガネになっている…。
性格というのは頑張れば変えられるかもしれないが、生まれ持った性格を変えて別人になるのは凄い苦労だ。
それは自分に嘘をつき続けるのと同じことだから。

恋梨「自分に嘘か…」

窓から見える空を遠目で見ながら恋梨は言う。何故かぜぜと結衣は下を向いて悲しそうな顔をしている。

太郎「…人見知りとかするのは昔からです。…でも」

結衣「でも…?」

太郎「こんなに激しくはありませんでした…。中学の時まで…」

「中学」太郎の言葉が極端に小さくなった。
たぶん…いや絶対。太郎は中学時代に何かがあって、こんなメガネになったんだ。

太郎「いや、違います!目が悪いのは生まれつきです!」

恋梨「生まれつきメガネとか可哀そう〜(笑」

ぜんぜん可哀そうだと思って居ない笑顔で恋梨は言う。
そんな顔をされるのは初めてじゃないから太郎も何も言わない。とゆうかもう慣れっ子だから。

結衣「ねぇ…よかったら話してくれないかな?中学校でなにがあったのか…。」

太郎「そ、それは…」

ごもごもしながら言おうとしたその時。

放送「17時になりました。生徒の皆さんは、部活動をやめ帰りましょう。」

太郎「あ…もう帰る時間ですね。やっぱ僕のはいいです。自分で解決して来ます。」

ぜぜ「あ…おい。」

太郎「ありがとうございました。」

『ガラガラ〜』

まるで逃げるように太郎は帰って行った…。なんだか変な空気が部室内を漂う。

恋梨「奴らに…頼んでみるか。」

ぜぜ「はぁ?!マジかよ。」

結衣「まぁ…生徒の事は私達よりあっちの方が詳しいよね。」

はて…恋梨達が言う奴らとは…?
そして太郎が言った「自分で解決してきます」の意味とは…?