コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: お助け部! 〔オリキャラ募集開始] ( No.16 )
- 日時: 2012/12/21 10:20
- 名前: ユキヒメ (ID: ZsN0i3fl)
8、太郎の過去
郁斗「で、なにを聞きに来たんだ?」
真面目にやろうという事で郁斗が恋梨達に聞く。
ぜぜ「菊池 太郎って奴の事が知りたいんだ…。」
瑠架「菊池 太郎の事ならこれだ。」
ぜぜ「おっと!」
結衣「さすが蒼園先輩!仕事が早い。」
瑠架「ふっ。」
さっそく瑠架に投げつけられた太郎の資料を読む。
…太郎の成績とか過去って案外一般男子と変わらないごく平凡なものばかり…。
ホントにめちゃ凄い過去なんかあるのか?とぜぜと恋梨が開きかけたその時、結衣が中学時代のなしら問題があったであろうページを見つけた。
結衣「菊池君…1年の秋ごろから学校に行ってないみたいだな。」
ぜぜ「ああそれに見ろ、いかにもって感じの不良関連の事件も同じ時期からエスカレートしてる。」
郁斗「要するに、その菊池 太郎と言う奴は不良グループになんらかの形で事件に巻き込まれたと?」
ぜぜ「たぶんな。それで逃げるために中学から遠くのこの高校に入ったのか。」
恋梨「偏差値も低いしね。」
全「………」
恋梨の一言のせいで場がしらける。
***
恋梨達が太郎の過去を調べている同時刻、太郎は1人古びたビルの前に立っている。
ここは太郎の中学時代のクラスメイトである森本 黛臥(もりもと たいが)通称タイガーの率いている不良グループ「虎ゑ悶」(とらえもん)のアジト。
そして太郎のもう1つの顔…虎ゑ悶の雑用係。雑務をこなしたり皆の手伝いで恐喝などをする係り。
太郎「でも……そんな生活とは今日で綺麗におさらばだ。」
決めていた、高校にはタイガーから逃げるためだけに転校したが、やっぱりタイガーからは逃げられなくて…。
でもお助け部と少しだけだけど話をしたおかげで、これじゃ駄目だと思い虎ゑ悶を完全に抜ける決心をした。
虎ゑ悶は不良なら誰もが入りたがる極悪で有名なグループ。入るのも大変だったら、出るのはもっと大変…。
もしかしたら生きて抜けることは出来ないかもしれない…。
太郎「え?死んじゃうの僕!?」
死んでも骨だけは拾っといて貰うから安心して死んでくれ。
太郎「いやいや…拾っといて貰うからって!!貴方は拾ってくれないんだすか?!」
…お前の骨には興味ない。ミイラだったら喜んで拾うけど。
太郎「…………いいですもう。」
「ふぅー」と息を吐き、いざ出陣だ!
『ギィィィィ』
不良達「あ?」
太郎「………」
傷や穴だらけの不良達が一斉に太郎を見る。思わず後ずさりしてしまうが、ここで逃げてはいけない!と自分に言い聞かせる。
太郎「…タイガーは何処にいる?」
黛臥「あぁ?」
部屋の一番北側で一番高い場所に、タイガーはまるで王様のように座っている。傍らには美女が二人座っている。
美女1「なにあの子〜。」
美女2「可愛くな〜い。」
黛臥「まぁまぁ、そう言うな。あれでもあいつは俺の一番のダチなんだ。なぁ?太郎?」
タイガーは「キヒヒヒ」と笑いながら言う。
確かに太郎とタイガーはかつて親友ともいえるくらいの友だった、だがタイガーが不良になってしまったことによって二人の仲はねじれてしまった。