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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 浅葱の夢見し ( No.149 )
- 日時: 2013/04/19 00:05
- 名前: いろはうた (ID: VHEhwa99)
*アラジンは洞くつにたどり着くと、中に入っていきました。
薄暗いその中には、金銀財宝がざっくざく。
きんきらまぶしいくらいです。
しかし、アラジンはそれに目もくれず、まっすぐにランプのもとに行き、
おもむろにそれを手に取りました。
「・・・」
持つ手が何故か震えています。
次の瞬間アラジンは猛烈な勢いでランプをこすり始めました。
やがてそろそろ煙が発生するだろうという頃に、突然、ぼわんっと
ランプから煙が出てきました。
カエデ:「あつっ!!
暑いわよ!!
こすりすぎでしょ!!
2,3回こすったら十分だってば!!」
レイヤ:「…出たな、巫女」
カエデ:「出たな…って何その化け物に言うようなセリフは。
アドリブはだめだよ」
レイヤ:「…ここで会ったが百年目…!!」
カエデ:「な、なによその親の敵にでもいうようなセリフは!!??
それに、私、今はランプの精のジーニー。
あなたの願いを三つだけ叶えてあげる。
あ、でもね、アラジンは麗しの姫と空飛ぶじゅうたんで
デートしたいってお願いしなきゃだめだから、正確には二つ叶え…」
レイヤ:「…なら、おれと剣術の稽古をしろ。
それがおれの願いだ」
カエデ:「しょぼっ!!??
野望しょぼすぎない!!??
もっとこう、ぱーっとしたのにしたら?
剣術なんていつでもできるじゃない」
レイヤ:「…剣術はしょぼくなどない」
カエデ:「…うん。
わかったから、うん。
それが、あなたの願いよね…
そこは本当にぶれないね…」
ジーニーはしばらくアラジンの剣術稽古の相手をつとめなければなりませんでした。
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