コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 浅葱の夢見し ( No.153 )
- 日時: 2013/04/20 16:25
- 名前: いろはうた (ID: FLOPlHzm)
*ごしごしごし
ぼふふんっ
ランプをまたこすられて、ジーニーはめんどくさそうに出てきました。
カエデ:「今度はなによ〜。
刀磨き終わったの・・・ってヒタギ!?」
ヒタギ:「久しいな巫女姫。
あと、おれは刀など磨いていない」
カエデ:「さっき台本の打ち合わせで会ったところじゃない!!
なんで登場するたびに久しいなんていうのよ!?」
ヒタギ:「本当につれない巫女姫だ。
このおれがおまえから一瞬たりとも離れたくないこの気持ちを
わかってくれないとは・・・」
カエデ:「今は、ジーニーです!!」
ヒタギ:「巫女姫」
カエデ:「だから、ジーニーだってば!!
人の話聞いてよ!!」
ヒタギ:「おまえこそおれの話を聞いていたのか?
おれはこの前お前に何と言った?」
そう言うと、大臣は眉間にしわを刻みました。
カエデ:「なんで逆ギレ・・・」
ヒタギ:「なぜ他の男にへそやらふとももやらを見せる必要があるか、と
おれは前に言ったはずだ。
結論は一つ、見せる必要ない」
カエデ:「私が見せたくて見せているんじゃなくてそういう衣装なの!!」
ヒタギ:「そのようなお前の姿を見たら、ほかの男が皆、お前に惚れてしまう」
カエデ:「そんなわけないないわよ!!」
大臣は深いため息をつきました。
ヒタギ:「無自覚な者ほどたちが悪いものはない」
カエデ:「なんの自覚よ!?」
ヒタギ:「おまえに今のおれの気持ちなどわかりはしないだろう…。
まあいい。
見せるのがおれだけであるなら、その恰好はおおいにけっこうだ」
カエデ:「なにその肉食獣のような目は!?」
大臣は、すっとジーニーのあごに手をかけました。
さりげなくもう片方の手で、ジーニーの両手をを拘束しています。
ヒタギ:「ランプの精は主の願いを叶えるのだったな。
今は、おれが巫女姫の主だ。
…さて、どうしてくれようか」
カエデ:「やばいやばいやばい。
ヒタギ今の笑い方、ヒレン様に似すぎ!!
笑顔ちょっと黒いから!!」
ヒタギ:「せっかくそのような恰好をしているのだ。
…何事も有効活用をしなければ…な?」
カエデ:「な?じゃないわよ!!
有効活用しなくていいから!!」
ジーニーが真っ赤な顔でじたばたと暴れましたが、大臣は
ますます目を輝かせて笑みを深めるばかりです。
ヒタギ:「いい格好だ。
おまえの肌が白雪のように白くなめらかなことがよくわかる。
・・・そして、おまえにずっと触れていたくなる」
ごしごしごし
ぼふふんっ
ジーニーが今にも押し倒されそうになったところで
何者かがまたランプをこすりました。