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Re: 浅葱の夢見し ( No.163 )
日時: 2013/04/22 22:31
名前: いろはうた (ID: FLOPlHzm)

*ランプをこすったのは、なんと王様でした。

ヒレン:「やあ、巫女姫。

     今日は一段と色っぽい恰好をしているね。

     それは、私のために着飾ったと思っていいのかな?」

カエデ:「はあ!?

     いや違いますから!!

     ジーニーの衣装ですからこれ!!」

ヒレン:「そんなに照れなくてもいいのに」

カエデ:「照れてませんっ!!」

ヒタギ:「……兄上はいつもおれの邪魔をしますよね」

ヒレン:「そんなことないよ?

     私はただ、いたいけなランプの精を悪役の大臣から守っただけだ」

カエデ:「うわー黒い。

     えげつなく笑顔とおなかが真っ黒ですよヒレン様」


ごしごしごし

ぼふふんっ


レイヤ:「…ヒレン様。

     おれのランプの精です。

     お返し願いたい」


刀を磨き終えたアラジンが戻ってきました。


ヒレン:「レイヤか。

     せっかく私が巫女姫の主になったというのに、いいところで邪魔をするね」

ヒタギ:「そうだ。

     このランプはおれが巫女姫を愛でるためのものだ。

     レイヤ、いろいろと言っていることがおかしいぞ」

カエデ:「あなたの言っていることがいろいろとおかしいわよ!!」

ヒタギ:「おれはヒタギだ」

カエデ:「今は大臣です!!」

ヒレン:「そういえばレイヤ、

     おまえは姫にデートを申し込まなければならないのではないのかい?」

レイヤ:「…そういえば。

     しかし、それは王であるヒレン様に許可を取らなければ

     ジーニーとデートはできないはずでございます」

カエデ:「れいやさーん。

     そこジーニーじゃなくて姫ね〜

     ボケはいらないよ〜」

レイヤ:「…ぼけてなどいない」

カエデ:「…それはそれで困るよ」

ヒレン:「そうだねレイヤ。

     言葉には気をつけないと」

カエデ:「ヒレン様!!

     真っ黒な笑顔で悪霊退散のおふだ、出さないでください!!」



しばらくもみあいが続きました。