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番外編


『いろはうたの描いた絵を、レイヤさんとトクマさんに見せてみた』




はてしない沈黙が広がりました。


「………これは………なんだ」


レイヤさん。レイヤさん。

眉間のしわ、かなりすごいです。

マッチ棒一本はさめますよ…ってはいはい…

わかりました。

言いますから、刀は納めましょう。ね？

何事も平和が一番ですよ。


「これさ、まさかとは思うけど、あいつの似顔絵か？あの巫女の？」


ちょ、トクマさん！！

まさかとは思うけど、ってなんですか！！

その通りですよ！！

私は、あのこの似顔絵を描いてみたのです（どやあ


「……おまえ、哀れに思えるほど、画力が不足しすぎているな…」


な！

ななな！！

レイヤさん！！

なんですか、その憐みの目線は！！！！！？？？？？

ちくしょう……

いろはうただって、コピックさんとか、ペンタブさんとかいたら

多少、ましな絵は描けたはずなんですよ！！！


「…言い訳をするなど、見苦しいぞ貴様」


うるせーよ！！！

つか、なんで私責められているんですか！！？？


「瞳の色とか、髪の色とかでかろうじて、あいつだってわかったけど…

　これは、ひどすぎるよおまえ…」


トクマさんまでそんな目で見ないで！！

いろはうた、なんか、泣きそうです！！


「…あいつは、もっとかわいらしいし、美しい。

　瞳は、星がきらめく夜空のように深いし、髪は銀の糸を紡いだように輝いている。

　だから、色にもっと深みを出せ」


いやいやいや！！

プレイカラーで塗った人に、色の深みを要求しないで！？


「…こんなものでは、あいつだということは伝わらない。

　そもそも、なぜ、似顔絵だというのに、こいつは剣をもっていないのだ」


このタイミングで「剣」という単語を出してくるレイヤさんがすごい…。


「えー！！やっぱ剣じゃなくて弓だろ！！」


………。

なんか、いろはうた、そっちのけで、剣だ弓だとおっしゃっていますが…

もういいや……あきらめよう……




……こいつらに、見せるんじゃなかった…。