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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 浅葱の夢見し ( No.65 )
- 日時: 2013/03/28 22:33
- 名前: いろはうた (ID: vpptpcF/)
*森の中を歩いていると、オオカミに会ってしまいました。
やたらと色気をふりまきまくっている存在がえろいオオカミです。
ヒタギ:「久しいな、巫女姫」
カエデ:「さっき台本の打ち合わせで会ったばかりでしょうが!
・・・あと、オオカミさんとは口をきいてはいけないと言われたの」
お母さんのいいつけを思い出した赤ずきんちゃんはそっぽを向いて歩き去ろうとしました。
ヒタギ:「つれないな。
そうもそっぽを向かれると、無理にでもおれを見させたくなる。
・・・さて、このつれない巫女姫をどうしてくれようか」
カエデ:「ひ、ひゃあっ
う、うしろから抱きつかないでよ!
耳に、息ふきかけないで!」
ヒタギ:「おれが近くにいるのに、おれを見ない巫女姫が悪い」
カエデ:「今は、赤ずきんです!」
ヒタギ:「そんなことはどうでもいい。
おまえが、おれを見ないのことの方がよっぽど問題だ。
巫女姫、おれの目を見てくれ」
カエデ:「近い近い近い!!
顔近すぎだってば!」
ヒタギ:「顔が赤いな。
熱があるのか?」
カエデ:「誰のせいですか誰の!?
ちょっ、おでこで熱はかろうとしないでよ!!」
ヒタギ:「っと。
何故、その奇妙な色のりんごをおれの口元に押し付ける?」
カエデ:「ヒタギこそなんであっさり受け止めるの!?
そこは、おとなしく口に入れられててよ!」
ヒタギ:「ごめんこうむる。
どうせ味わうのなら、不気味なりんごよりもおまえをあじわ——」
カエデ:「き、きゃああああーーーーっ!!!」
オオカミのあふれでる色気と、言葉の数々に我慢できなくなった赤ずきんちゃんは
顔を真っ赤にしてあわてて逃げ出しました。
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