コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: エビフライ、ここに参上 ( No.3 )
- 日時: 2012/12/23 18:18
- 名前: コーラマスター ◆4oV.043d76 (ID: Ug45cB3V)
「な、なんだコイツ……、エビフライ!?」
呪文を唱え終わった俺の前に現れたのは、
巨大な、蝦の顔がついているエビフライのような化け物だった。
なぜ、こんなことになったのか?
それを知るためには、時間を少しさかのぼる。
俺の名前は揚野照明。
少し霊感のあるだけの普通の14歳。
特技はコーラ1.5リットル一気飲み。
そんな普通な俺は駅前の公園のベンチに座っていた。
もちろんコーラを買って飲むために。
「コーラは外で飲むのが一番いいからな。」
そんなことを言いながら俺はただただコーラを飲んでいた。
すると、おかしなじいさんが出てきたってわけだ。
「そこの若い者、どうか飲み物をくれんかの?」
なにこのどっか昔話みたいな展開。ここでじいさんにコーラをわたせば
なんかくれるとかいう感じだよな。でも、
「コーラは精神安定剤。渡すことはできないからな!」
「そうか。残念じゃ。では、おぬしにいいことを教えてやろう。」
「結局おしえるのかよ!それで、いいことって何?」
「見たところ、お前さんには霊感があるだろう。
ならば、これをやろう。これがあれば、陰陽師になれる。」
そう言われて渡されたのは紫の紙。陰陽師講座とかにこれがあれば
行けるみたいだ。どうかんがえても意味わかんないし怪しいけど、
そのときの俺は有頂天すぎて怪しいなんて夢にも思わなかった。
__________実際に会場に来てみると、かなり怪しい。
変な紫色の建物で、銀杏会とか書いてある。
やっぱり帰ろうかな?と思っていたら昨日のじいさんが出てくる。
「昨日の者ではないか。さあさあ、入った、入った。」
無理やりいれられて入ってみると、中は結構広かった。
人は講座の生徒らしき人が4人、関係者っぽいのが3人いた。
生徒っぽいのに話しかけようとしたら、
「では、陰陽師講座を始める。」
変なじいさんが話し出した。
要約すると、式神と契約することがこの講座の一番大切なことだそうで
銀杏式なんじゃらにおいて必要なことなんだとか。
それで、自分に合った式神を出す呪文的なものを教えるから
式神出して契約しろってところかな。
とりあえず、半信半疑のまま呪文を唱える。
一人が狼のようなのを出した。おおーって歓声があがる。
俺もそのときはすごいなアイツぐらいに思ってた。
関係者っぽい奴らが狼だした奴に契約の仕方を教えていた。
これは後で聞いたことだけど、狼出した奴の名前は
斉藤浩介というらしい。
その後は個別で唱えるんだけど、
一人が鳥出し、一人が蝶出ししていく内に俺が残っちまった。
こうなると周りの目線も気になるもので、すごい劣等感も覚える。
だが、俺には秘策がある、それはコーラだ!!!
コーラを一気飲みする。見る見るうちに力がみなぎる!
さあ、呪文唱えるぞ!とやる気満々で唱えた。
すると、俺の前に光が輝きだした。
よっしゃあ、狐でも蛇でも何でもきやがれ!
そう思ってたら、目の前に巨大なエビフライが現れたってわけだよ。