コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re:エビフライの楽しい陰陽師講座 ( No.10 )
- 日時: 2012/12/25 15:09
- 名前: コーラマスター ◆4oV.043d76 (ID: Ug45cB3V)
「やっぱおこたは良いよな。」
俺は、こたつ通称おこたにあたりながらコーラを飲んでいた。
コーラの酸味、絶妙な甘さ、炭酸、やっぱうまい。
「外で飲むのもいいけど、おこたにあたりながらも
落ち着きがあるよなぁ。」
コーラは基本どんなとこで飲んでもうまい。
発明した人凄い!
だが、その至福の時も長くは続かなかった。
「なにだらだらとしてるんですかご主人!」
いきなり、目の前が輝いてエビフライが出てきた。
「あれ、エビフライ!?おまえそんな話し方だったっけ?」
「いや、前はちょっとイメチェンとか言うのをやってみただけで、
本来はこっちの話し方です。」
へえ、そのイメチェンの真っ最中だったってわけか。
それで、とってつけたような日本語だったのか。
しかもそれも長続きしなかったと。
「実は、講座のおじいさんにあなたに陰陽道を教えてやってほしいと
頼まれまして。それで、この際イメチェンもあきらめようと。」
なぜイメチェンあきらめるのかよくわからないんだが。
「とにかく、これから私は、式神兼家庭教師として
あなたに陰陽道を教えます!」
「いやいや、エビフライが家庭教師にならなくていいから。」
「では、式神として陰陽道を・・・・・・。」
「もういいよ・・・・・・。わかったから。」
どうすんだよ。エビフライから物を教わるなんて前代未聞だぞ!?
「まず、あなたには生活を正してもらいます!
まずはこたつこんなものは______。」
エビフライがおこたを消した。俺のお宝があああああああああああ。
「練習が終わるまで没収します!」
「ちょっと待て。俺は練習なんて・・・・・・。」
「練習内容は川の苔の生えた岩から岩へと飛び移ること!
これを一時間する!」
これは結構きつい。真冬の川は冷たすぎる。
というかこれって陰陽道と関係あるのか?
_____________実際にやってみると予想以上にきつい。
苔で滑って川に落ちるは川のに指ぶつけるは大惨事だった。
「なんで俺がこんなことを・・・・・・。」
「ご主人、雑巾の妖怪一人では倒せなかったでしょう。
あれくらいの妖怪、自分でやっつけないと。」
「でもさ、式神を使うのが銀杏式なんとかなんじゃなかったっけ?」
「式神は術者の実力があってこそ!
あのときは私が優しくて強い式神だったから大丈夫でしたけど。」
自分で何言ってんだか。だが、雑巾は俺一人では絶対倒せなかった。
もっと俺も_______。
「ご主人!危ないですよ!」
え?と思っている間に俺の足が滑って川に落ちた。本日3回目。冷たい!
と思ったが、川に落ちたのにもかかわらず、冷たくなかった。
しかも水に浸かってもいない。
「え?」
つい声が出てしまうほど驚いた。
「ご主人!ついにやりましたね!」
エビフライが飛んでくる。何がなんだかさっぱりだ。
「結界ですよ結界!」
「え?結界!?」
結界ってのは陰陽師が使うバリア的なもの。
エビフライによると俺にはその才能があったとか。
エビフライに引き上げてもらい、家に帰る。
とにかく寒い。早くおこたに・・・・・・。
「ちょっと照明。どこいってたの!?」
母さんだああああああ。
「その服、どうしたの!まったくあんたって子は_____。」
お願いだから早くおこたに・・・・・・。
_____俺は次の日、風邪を引いた。