コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 座敷童って座敷にいなくても座敷童なのか? ( No.13 )
日時: 2013/01/06 18:46
名前: コーラマスター ◆4oV.043d76 (ID: Ug45cB3V)

「照明〜、おまえ霊感あるだろ〜。幽霊退治にいってきてくれ。」
「霊感があるからって他人に変な仕事を押し付けるなよ!」
「「「「「コーラやるから。」」」」」
「オッケーやるやる。絶対やる!」

__俺は新学期早々、幽霊退治を任命された。
いや断ったんだが、周りがうるさかったからな。
まったく意味不明だ。
こっちだって好きで霊感があるわけじゃないのに。
そんなふうにぶつぶつ言いながら家に帰った。

「エビフライ。幽霊退治をしなきゃならなくなった。」
「なんですか急に。幽霊退治ってなにがあったんですか?」
そりゃ急に言われたらわからないかもな。
「実はかくかくしかじかで…」
いきなりタルタルソースが飛んできた。
「わかりませんよ!普通に説明してください!」
危ない!ソースが服に付くところだった。
おかげさまで床はソースでべちょべちょだが。
それよりなんでソースが…。
「あのなあ、作者の都合っていうのがあるんだよ。
 今回は特別にまとめて言うが。
 実はなんか幽霊が出たらしくて、
 それを俺がなんとかしろってことになって。」
「そうですか。では私も協力しましょう。それで場所はどこですか?」
なんか上から目線だな。いつものことだけど。
「場所は…じゃなくてまずこのソースっぽいものをどうにかしろよ!
 自分のやったことは自分で処理しろって!」
とにかく、また掃除するのは嫌だ。なにがなんでも嫌だ。
「わかりましたよ。__ハイ。消えました。」
エビフライがめんどくさそうに床のソースを消した。
ずいぶんと仕事が早い。
それならこの部屋の掃除もエビフライがやれば良かったんじゃ…
「改めて、どこで幽霊が出たんです?」
「小学校の運動場らしいが…」
クラスのとあるロリコンが小学校へ遊びに行ったときに見たとか。
「そうですか。それなら行ってみないとわからないですね。」
エビフライが少し驚いたように言った。

___自転車で小学校まで行く。
俺までロリコン扱いされると心配していたが、
着いたときには5時半で誰もいなかった。
「この学校ですか。おかしいですね。」
エビフライが不思議そうにまた不安そうにつぶやいた。
「ん?エビフライ?なんか知ってることでも?」
「いや、この学校にはすでに永久結界を張っているはずなんですよ。
 それなのに幽霊が出るなんて…」
エビフライがありがちなフラグを立てる。
フラグ立てといて回収できるのか?
「それで、どんな幽霊が出たんですか?
 血まみれの女ですか?」
なんか今日は言うことも恐くなってるな。
「違うよ。あのブランコがゆれて___」
いたーーーーーーーーーーー!!
和服の女の子がブランコに乗りながら泣いてる!
俺はブランコに走っていく。別に怖くはない。
普通の女の子かもしれないし。
「なんで泣いてるんだ?とりあえず相談にのるぞ?」
俺がそう言うと、女の子がおかっぱの顔をあげた。
「実は、ブランコに乗ってみたのだけど…
 降り方がわからないの。」
コイツアホだあぁぁぁぁぁぁ。
とは思ったが顔には出さず、女の子をブランコから降ろしてやった。
「もう、千里さん。あなたは運動音痴なんですからブランコは
 止められているはずですよ?」
千里?エビフライと知り合い?というかエビフライもひどいな。
「だって私も座敷童だから…
 ブランコとかもやらないといけないかなって。」
「え?座敷童!?」
「ああ、千里さんはですね、この学校の座敷童です。
 千里さん、驚きましたよ。
 てっきり結界が破れたのかと。」
はい、フラグが折れましたー。幽霊じゃなく座敷童でしたー。
「ごめんなさい。これからは気をつけます。」
その後、座敷童の千里から礼を言われたあと、家に帰った。


そして、何日かたったあと_____。
「小学校の運動場の
 ジャングルジムの上から泣いている声が聞こえるんだって__。」
あのバカがああああああああぁぁぁ。