コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: まったくどいつもこいつもエビフライも! ( No.14 )
- 日時: 2013/01/12 17:24
- 名前: コーラマスター ◆4oV.043d76 (ID: Ug45cB3V)
「・・・て・・・ださ・・・」
何だろう・・・声が・・・眠い。
「起きて・・・ださ・・・」
寝ぼけまなこに写ったのは茶色くて赤い・・・
「もう!起きてくださいよ!」
エビフライか!と思った瞬間・・・ブシュ!
という音ともにケチャップが飛び、俺の顔に当たった。
汚すぎる・・・なんでいつもこんなことに・・・
「___ったくいいかげんにしろよな!
タルタルソースやらケチャップやら!」
白装束に着替えた俺は洗面所で顔を洗いながら言った。
着替えたというか無理やりきせられたんだが。
エビフライと契約してからろくなことが無い!
「仕方ないじゃないですか。もう5時半ですよ?
寝すぎじゃないですか。
それに銀杏会のおじいさん、源蔵さんからお願いを聞いてますし。」
え?あの講座のじいさんからのお願い?
というかあのじいさん源蔵っていうのか。
どうせろくなことじゃないだろ。ゴミ捨てとかそんなのだろうな。
そういや話そらされてないか?
「それで、お願いってのは何なんだ?・・・雑用じゃないだろうな。」
顔を洗い終わった俺はそう言った。もうケチャップのことはいいや。
どうせまた話をそらさせられるし。エビフライの耳に念仏だろうし。
耳無いけど。
「いえ、お願いっていうのは、
『三丁目の駄菓子屋の近くの林で妖怪が出るそうじゃ。
ワシ今忙しいから代わりに行ってきてくれんかの?』とのことです。」
何だよ。結局雑用じゃねーか。こういうのは自分で行ってこいよ。
って言ってもエビフライは聞かないだろうが。
「はいはい、わかったよ。行ってやるよ。」
「あれ?今日は珍しく素直ですね。」
失礼な。俺だってたまにはやるさ。今日はその『たまに』じゃないが。
「だれがタダで行くって言った?
後でじいさんに絶対コーラもらうからな!」
コーラは俺にとって聖水だし、力の源だ。
わざわざ行かされるんだからこれぐらい貰ってもいいはず。
「ホントコーラ好きですね。別にいいですけど。」
エビフライが冷たい、あきれた視線をぶつけてきた。
やめろよそういうの!俺にはコーラが必要なんだからな!
「じゃあ行くぞ!!」
靴をはいた俺は家から飛び出して玄関のそばの自転車に飛び乗る。
そして全速力でペダルを踏む。後ろからエビフライが飛んでくる。
もう白装束姿を誰かに見られるなんてことはどうでもいい!
さっさと妖怪退治してコーラ1.5リットルを頂く!
やけくそだああああぁぁぁぁ!!