コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: エビフライ>狼 ( No.18 )
- 日時: 2013/01/13 12:17
- 名前: コーラマスター ◆4oV.043d76 (ID: Ug45cB3V)
自転車に乗って速攻で駄菓子屋まで行く。
その駄菓子屋にはよく行くほうだ。
そこの自販機のコーラが安いからな。
まあ300メートルぐらいだしそんな遠くは無い。
横断歩道を通り、このガタガタ道をまっすぐ進む。
そしてッこの角を曲がればッ駄菓子屋だぁぁぁ。
と思ってたら曲がったところからも自転車がああああああああぁぁぁぁ
___とっさに俺は結界を張っていた。だから自転車と俺は無事だった。
「「まったく危ないじゃねーか。」」
俺は怒り気味に言った。あれ、ハモった?
そう思いながら顔を上げるとそこにいたのは…
「浩介!」「照明!」
斉藤浩介だった。あの講座にいた奴。よりによってコイツとは…最悪だ。
「「なんでお前とハモらなきゃならねーんだよ。」」
うわぁまたハモった。こんな奴と同じこと考えてるなんて…
俺は頭を抱え込んだ。見れば浩介も頭を抱え込んでいる。
まさか行動まで同じとは…
「あのぅ大丈夫?」
あ、あの狼は浩介の式神か。弱虫の。
「あ、あぁ大丈夫だ。」
浩介がさっきとは打って変わってやさしそうにいった。
よほど疲れてるんだろうな。何て声かければいいのかわからない。
「よかったぁ。浩介君が怪我してたらどうしようと思ってた。」
いやお前怪我してるとか言ったら泣き出すだろ、絶対。
「それで、何故浩介さんがここに居るんですか?」
エビフライが不思議そうに言った。
確かに俺はじいさんに頼まれてきたし、
日曜の朝6時に駄菓子屋にいる人なんていない。
そもそも駄菓子屋開いてないし。自販機は使えるが。
「こっちこそ何でお前がいるんだよ。」
いやだからこっちの質問に答えろよ。というかまさか…
「「じいさんに頼まれてきたのか!?」」
やっぱり!あの認知症じじいがああああぁぁ。
しかもまたハモったじゃねーかこのヤロー!
「…つまりどちらも源蔵さんに頼まれてきたってわけですか。」
エビフライが冷静に言った。まあ確かにそういうことになるな。
「__まあいい。お前とは結着をつけて起きたかった。
どちらの陰陽師が上か」「ハイどーん」
俺は大量のフレンチドレッシングを飛ばす。べちゃあ。
浩介にドレッシングがかかる。
「な、なんだコレ。」
浩介がうめき声をあげながら言う。
「これはな、エビフライから教わったんだよ!
タルタルソースじゃなくてドレッシングになっちまったけどな。」
この術はエビフライから教わったものだ。
ほかの五行とか霊符とかは苦手だがこれだけは得意だ。
「覚えてろよな!」
浩介が不良っぽく喚きながら逃げていく。これだから浩介は!
俺が勝ち誇っているとエビフライが気がついたように言った。
「あ、源蔵さんから遠距離意思疎通術でメールがきてます。」
あーまた漢字を並べて。というかメールとかできるのか意思疎通術。
「『すまんのぅ。妖怪退治はワシの勘違いじゃった。テヘペロ』だそうです。」
「なん、だと。」
あのじじぃ!俺って勘違いで着せられてここまできたのかよ!
テヘペロって調子に乗ってんじゃねぇ。
「すみません。これは私の責任でもあります。
このコーラをどうぞ。」
エビフライ、意外に気が利くんだな。
まあとりあえずコーラを飲む。あれ?
「あ、まちがえました。それ、自家製和風ドレッシングでした。
入れ物が無かったので、ご主人のコーラのボトルを使ったんでした。
え?ちょっとご主人やめてください。うわああああああああああ。」
俺はその後の記憶が無い。