コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※男の子キャラも募集中! ( No.16 )
- 日時: 2015/03/19 23:54
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)
————うまく状況を把握できない。
頭が真っ白とは、先人は上手く言ったものだ。
急に得体の知れないヤツが"家族"になって、ソイツは地球———もとい全世界をぶっ壊そうとしている…?
なぜ?何の為に?
そんで、なんで寄りにもよって俺の家ェェェェェェェェェ!?!?
「…って、ちょっ痛゛ででででででででででででああああああああああああ!!!!」
今思ったらコイツすんげー力で俺の手首ぃぃぃぃィィィ血がああああ血がァァァ!!
これ血管つぶれる!!潰れるゥゥゥ!!!!!!!!
「あー、ごめんごめんっ」
俺の目にうっすらと浮かんだ涙を知ってか知らずか、ソイツは以外にもあっさりと手を離した。
いやいやいや今の言葉から全く反省の色が読み取れないんですけど
「俺力加減できないんだよね。アッチの加減はできるんだけど」
「アッチってどっちだよやめて無理矢理卑猥な方向に持っていこうとするのはァァ!!!」
ヒリヒリと地味に血の滲んだ手首をさすりながら、恨みを込め突っぱねるように言い返してみる。
お前はアレか。アレだな。鬼畜系男子が!!!!!!
「あ、そうそうこれ名刺」
ふと思い出したように、ショウはブレザーの裏ポケットから小さな紙を差し出した。
そこには団体名らしき"白木蓮"の文字と、"第一軍上官兼参謀"と連ねられたショウの名前が淡々と記されていた。
参謀とは、所謂"スパイ"の事である。
「しろ…き…はす??」
「"ハクモクレン"、ね」
オイなんだよそのなんか言いたげな目は!!!!バカで悪かったな!!!!!!!!!!!!
ってかこの字列どっかで見たことあるような気が…
そこで、俺はハッとする。
「も、もしかして、ハクモクレンって、あの、ハ、ハクモクレン…?」
「どの事言ってるかわかんないけど、知ってるんなら話は早いね」
全宇宙の支配を目論むテロ組織であり宇宙最大の海賊組織。
宇宙のとある地点に拠点を置き、"あらゆる犯罪の巣"と呼ばれているとかいないとか。
あらゆる裏産業と内通しており、その員数と戦闘力はWSPFと負けず劣らずと言われている
"地球最大の敵"であり"全宇宙の魔窟"—————…
…やべえ。自分で言ってて目まいしてきた。
「あっ、でも急に君を殺したりはしないから安心して♪俺がこの星に来た最大の目的はあくまでも"地球の偵察"だし。俺基本平和主義者だから!」
「ジャアそノサッキカラ後ろニ見え隠れしテるドデカイ機関銃みタいなモノはナンデショウカ」
「モノじゃなくて相棒ね!トロイカっていうんだ。
なかなか使い勝手良くてさ、昔はコレで敵の首ねっこをそれはそれはまるでハチの巣のようn」
「アアアアアアアアアアアアアアやめて!!!!これ以上俺のマイマインドを傷つけないで!!!!!!!!!!!!!!!」
思わず乱してしまった呼吸を整えながら、俺は更なる疑問をぶつける。
「てかなんで俺んちなの!?自分一人で暮らせばいいだろォが!!」
「いやーだって高校生が一人暮らしってちょっと浮いちゃうじゃん?
それに、身近な地球人がいた方が早く地球の空気に適応できるからってのもあるし」
「そんな理由うちの母さんがホイホイ許すワケねーだろ!!!!!」
「でも現に許してくれたョ」
「あンのイケメン好きクソババアアアアアアアアアアアん゛あああ゛あ゛あああァ゛ァァ」
「とゆーわけで、仲良くしようね♪お兄ちゃん♪」
「誰がお兄ちゃんじゃァァァァァ!!!!!!!!!」
「あ、あとさっきのえっちな本ごちそうさま」
「エッチなほん…?」
「おもいっきりベッドの上に置いてたから、枕の下に隠しといてあげたんだYO★」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
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さようなら、俺の平穏な日々。