コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※更新再開!! ( No.31 )
- 日時: 2015/03/19 13:28
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)
「…きょーすけっ!」
「…ェ?」
声に反応するように振り向いた途端。
「会いたかったよーっ!!」
「グボシャラァ゛ァッ!!!」
横腹にものすごい勢いで激痛が走った。
なんか…こう…なんていうのかな……普通に、うん、スゲー痛い。
と、同時に俺の口から大量の鮮血が吹き出し、床を汚していく。
「グヘヘ…きょーすけのォ、匂いだァー……ハァハァハァハァ」
「ウギャァァァなに誰さっきとんでもねェ勢いで突進してきたけどォォォ!!!」
が、そんな俺の気持ちはつゆほども理解していないようで。
俺に抱きついたまま、ずっと俺の学ランに顔をこすり付けて離さない。
「誰ですかっ…てかいい加減離れろコノヤロー」
震える声と怒りを抑えながら、背後の相手に言う。
だが、変わらずがっちりと俺をホールドして離さない…白くて細い腕。
…女?
だったらなおさら手荒なマネはしたくない。一応男ですし。
きったねェオッサンだったら今頃アイアンクローくらわせてるトコロだけど。
「チッ…あの、誰かわかんないですけど、警察呼びますよ?」
なるべく力を入れないように引き離そうと、その腕に触れようとしたその時。
「はいはーいストップー!」
突然耳に入ってきたその声の主はショウ—————————じゃなくて和斗。
すぐに背後で「ぎゃっ」という声が聞こえ、俺に回されていた腕はするりと解かれる。
どうやら和斗が離してくれたみたいだ。
「ロリプレイってあんまりオレの趣味じゃないの」
「……」
「痛ェー……ろ、ロリ…?」
痛みの残る腰をさすりながら、ゆっくりと後ろを振り向く。
「…あ…の……きょー…すけ…ごめん…僕…その、コーフンしちゃって…」
黒いゴスロリ調のワンピースに、レースの日傘。
白銀に輝く髪に、透き通るほど白い肌。
そして、ショウより幾分明るい、紅色の眼。
どうやら身長はあまり高くないようだ。ちょうど…俺のケツのちょっと上に頭がくるぐらい。
ってか…
そんな…
そんなうるうるの上目遣いで見つめられたら……
俺は…
俺はっ…!!!
「許してしまうじゃないかァァァー!!!!!!!!!!」
「京介くんまさかのゴスロリコンだったんですねもはや人間的にアウトですねー」
「黙れ和斗ォォォこれが男の性なんだよもう何百万年も前から受け継がれてんだよ」
「ゆっ、許してくれるの…?」
そのとたん、パアアアとその子の瞳に光が宿る。
なんかちっちゃい子見てるみたいだ…
さっきまでの怒りも吹き飛んで、おもわず和んでしまう。
まあ、俺達は、次の彼女の一言に驚愕することになるのだが。
「僕の名前はステラ・ニーナ・ネヴィル。今日転校してきたの。で、未来の京介のお嫁さんだよ!」
…はい?