コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※更新再開!! ( No.32 )
- 日時: 2013/03/17 22:42
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: CFE7lDA5)
「…うん?ごめん聞こえなかったもう一回」
「だーかーらっ!」
じれたようにその子が繰り返す。
「僕と京介は結婚を決められた仲なn」
「やべェ和斗俺幻聴聞こえてるわ耳鼻科行くわ診察券あったかなあー」
「…僕の話ちゃんと聞いてよ!」
「いや、だって俺こんな子知らねーもん初対面だもん」
「そ、そんなっ…」
俺の言葉を聴いたその子の表情は急変し、まるでこの世の終わりとも言いたげなカオだ。
えっ…
なにこの空気?
すっげ重いけど?コレ俺が悪いの?ねえ?
「僕にあんなコトやこんなコトしておいて…あの夜を忘れたの…?」
「どの夜だよォォォ!!!悪ィけど毛一本たりとも覚えてねェよ!!!!!!!」
「こんないたいけな子供にまで手出すなんて〜、京介くんのえっち(ダミ声)」
「オマエは黙れェェ!!!!」
「そうだよ僕は京介と喋ってるんだよ黙れ汚らわしい下僕がシネ」
「そーゆーキャラ!?そーゆーキャラでいくんだ!?アァァァ泣くな和斗!!」
「大丈夫。慣れてる。気にしてない」
「その割には目に水たまってっけどォォ!?なんか見てるほうが痛々しいよやめてェェェ!!」
「おーっ、ステラこんなところにいたんだ」
てんやわんやとする空気の中、突然聞き覚えのある声が響く。
「ショウ!?」
「あ、ご主人ーっ♪」
その拍子に、さっきまで毒を吐いていたステラちゃんが勢いよくショウの胸に飛び込んだ。
「勝手に離れるなって言ったろ」
ステラちゃんの頭を優しく撫で、ため息をつきながらショウが言う。
そして、その一部始終をぽかんと見つめる、俺と和斗。
「ごくっ…主従プレイか…」
「いやいやいやいや」
ちげーから多分、と手を顔の前ではためかせる。
「なんかステラがいろいろ迷惑かけちゃったみたいでごめんね」
撫でる手を止め、ショウがいつものヘラ顔で言う。
ステラちゃんは相変わらずショウにくっついたまんまだ。
「…どーゆーことだよ、ショウ」
「そうだよショウ君。オレ結構ハートにキズ負ったよ」
「気にしてんじゃんんん!!」
「うーん、それが実は……」
そして。
俺と和斗は、この少女のとんでもない秘密を知ることになるのだった。