コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※お知らせがあるようです ( No.50 )
- 日時: 2013/05/05 22:57
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: i7JBbubJ)
拍子抜けして、ぽかんと口を開けたまま顔を上げる。
そこにいたのは…
「木ノ瀬!?…と、オマエは確か…」
「サッカー部1年、波村っス」
「えええええええええええええええええっ!?」
どうも、と軽く会釈する色黒男の隣で、目ン玉ひんむいて叫ぶ色白男。
あっちなみに解説しとくと、色白の方は俺の後輩ね。バスケ部の。
……つーかコイツら性格正反対なのに仲良かったんだな…初耳…
「すっすいませんすいませんすいませんっ…!!まさか先輩だとは思ってなくて…っ!!!!」
木ノ瀬がわたわたと何度も頭を下げる。
「というかまさか先輩がここまで童●をこじらせてたなんて知らなくて…っ!!」
「ちげーよ!!ヘンな事言うんじゃねェ!!!!」
「…ま、俺は最初から見てましたけどね。先輩の友人がとんでもねえ歌歌ってたトコロから」
波村がごついヘッドホンを外しながら言った。
肌に映える淡い黄色の瞳は、どうやら親父さん譲りと聞いたことがある。
「で、いいんスか?アンタの友人、顔真っ赤にして飛び出して行っちまいましたけど」
「へっ?え、あ、ああああああああああああああああ!?」
慌てて先程まで未奈美のいた場所に視線を移す。
やはりと言うべきか、そこはまったくのもぬけのカラ。
「…うん。また今度謝っとくわ。土下座して」
「すいませんすいませんすいませんすいませんすいませくぁwせdrftgyふじこlp 」
「いや、そんな謝られてもアレっつーか…」
俺の言葉が耳に入ってないのか、木ノ瀬は発作のように謝り続けている。
波村はそんな木ノ瀬を尻目に俺に言った。
「それがいいっスよ—————————…ってか先輩、この空気で言いにくいんスけど」
「あ?」
まだ何かあんのか。こちとら誰かさん達のおかげでMP減りまくってんだよ。
俺にもちょっとは非があるかもしんないけどさァ…
波村がきゅっ、と唇と噛み締める。
「———————————今、俺達の学校が大変な事になってるんスよ」