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Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※参照600突破!! ( No.57 )
日時: 2015/03/18 22:51
名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)

大勢の生徒達はツバを飲んでこの状況を見まもっている。

無論、叫びだすモノなどいない。





緊迫した空気の中、鵺が押しを強めるように言った。





「ここはキサマのようなバケモノのいる場所ではないのでね」

「ハッ…どの口が言うのかな、お偉いサンが」



負けじと睨み返す。

赤と青、正反対の色が交差して混ざり合う。




「…ま、抵抗するのは目に見えていたが」

ふう、と奴がため息をついた。



「こんな田舎の星を狙うなんざ…物好きなバケモノだ」

「別に俺は地球なんかどうでもいいよ—————…ただ、キョースケの学校に手を出す事は許さない。
大事な"エサ場"、なもんでね」

「フ…変わったな、お互い」


暗紫の髪をたなびかせながら、奴が呟く。




———————嫌いだ。

その悔しいほどキレイな目も、月明かりに映えるバイオレットの髪も。





「…悪いけど、今地球は俺の支配下だ。刑なら後でいくらでも受けてやるよ…斬首でも火炙りでも」





カチャリ



マシンガンを背後に隠したまま玉詰めをした。

鵺が、ピクリと眉を動かす。




「最初に言っただろう。私は忠告に来ただけだと」

「“殺し合わない”とは言ったけど、“殺さない”とは言ってないよね?」

「…たいした奴だ」









————お互いの瞳が憎悪で染まりきった、その時だった。















「———————————————…ショウッ!!!!」