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- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※参照700突破!! ( No.67 )
- 日時: 2015/03/18 22:57
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)
—————…静寂が流れた。
耳に入ってくるのは、
キョースケの荒い息づかいと、
スズメのさえずる音だけ。
俺達を取りかこむギャラリーも、気まずそうなカオをしてただただ黙っている。
本来学校を取り締るはずの教師陣でさえも、鵺の顔ぶれに畏怖して微塵も動けずにいた。
てゆーか、元来地球の"警察"の上に"宇宙警察"であるWSPFが鎮座してるワケだからね。
そのいわば"全警察のトップ"がこの場にいるんだから、これ以上誰に通報するんだって話ではあるんだけど。
「…京介君。君はなにか勘違いをしていないか」
「カン違い…?」
キョースケの目が鋭くなる。
「まあ、いずれわかるだろう。今は言うべきではなさそうだからね」
ヌエが不敵な笑みを浮かべた、その瞬間。
—————————バンッ!!!!!
先程よりも大きい音が響いた。
一瞬爆音かと思ったけど…どうやら、面倒なメンツがドアをブチ壊した音だったみたいだ。
「京介っ!!友の和斗が助けに来たぞォォォォ!!!!あ、報酬はもちろんあの本で」
「はわわわわわわあの人マシンガン持ってるよどうしよう殺されちゃうよ慧くんっ!!」
「ハァ…どこに自分のカバン投げ捨てて走り出す奴がいるんスか。ねえ、白神センパイ?」
「えっとぉ、ショウくん?こんな空気でアレだけど、初めまして。糸里未奈美って呼んでね」
「フルネーム!?」
和斗クンがここぞとばかりにツッコんだ。
「オマエら…?え…?」
相当驚いているのか、キョースケの眼がみるみる大きくなっていく。
…言っとくけど、一番驚いてるのは俺だからね。知らない人までいるんだから!
「…エキストラが来たようだが、クサい青春ごっこは今度にしてくれ。私も予定が詰まっていてね」
鵺の瞳にイラ立ちが宿り始める。
それと対比するかのように、キョースケの瞳は…うん…いつまで驚いてるつもりなんだろ。
「『オレたちの性春は永遠だぜ!! by和斗』」
「いやアンタはホント黙っててくれるっスか漢字違うし」
「自己紹介の続きなんだけどね、ワタシどっちかっていうとジャムよりマーマレード派で〜…」
「うわああああああああああ怖いィィィ怖いよォォ!!」
場外では空気を読まないバカ共が騒いでる。
まわりからそそがれる冷たい視線にも、まったく動じていない。スゴいな。
ぎゃあぎゃあと騒がしい空気の中、キョースケがおもむろに口を開いた。
その表情には笑顔すらうかがえる。
「…っつーわけで鵺サン。クサい性春ごっこなんて、俺達そんな大そうなモンじゃねーみたいだ」
「…」
「でも、最後の大団円には付き合ってもらおうかな—————————…!!!」
「キョースケ!?」
ぎょっとして声を上げる。
キョースケの右手にいつの間にかにぎられていた竹刀。
どうやら、近くの剣道部員からパクったものらしい。
「現役バスケ部のジャンプ力、ナメんじゃねェェェェェ!!!!!!」
小さな教室で、光がスパークした。