コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 全世界のバカ共に告ぐ!※更新再開!! ( No.120 )
- 日時: 2015/03/18 23:16
- 名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)
…瞬間、俺の脳内は字のごとくフリーズした。
それは別に『アイツがこんな俺を助けてくれたなんて感動して言葉モ出マセン』
みたいなカンジではなく、どっちかっつーと
『ハァ?戯れ言吐いてんじゃねーぞブッ殺されてェのか』
みたいなカンジの感情から来るものであった。
「は…?ショウ…が…?」
「ああ」
和斗は腕を組み、もっともらしくうなずく素振りを見せると
ここからは憶測になるけど…とまた言葉を繋げた。
「京介が鵺に竹刀を振り下ろした瞬間。ショウ君はマシンガンで京介の身体スレスレを撃った」
「あ〜なるほどそんで勢いでブッ飛んで頭強打して入院…ってふざけろよォォォォォ!!!」
思わず大声でシャウトする。
オイちょっと待て前回からグダグダシリアス続けた割にオチ雑過ぎんだろォォ!!
「ちょっ、京介落ちつい…」
「え?俺はショウに助けられるどころかフライアウェイされかけたってコト?三途の川渡らされかけたってコト?」
落ち着いてられるかクソがァァァァァ!!!!!
結局ショウに殺されかけたっつー点ではいつもとさほど変わんないじゃん!!!
おそらく血眼になっているであろう俺に、和斗はため息を吐いて言った。
「…冷静に考えてみろよ。お前がケンカふっかけたのは仮にもおエラい“宇宙警視総監”サマだぞ?」
「あ……」
「そんなおエラいさんに暴挙ひとつ上げてみろ。そりゃあそりゃあ極刑だろうよ」
「きょ、きょっけい…」
和斗はペラペラとしゃべり続ける。
「京介から見ればショウ君と同じくらいいけすかねェヤローかもしれない」
「オレだってまだ状況整理できてないよ。宇宙警察とかシリアルキラーとか」
「だけど仮にもアイツは"全宇宙の王"で、大多数がアイツの味方だ。なんせ俺らニンゲン様にとっちゃあ正義のヒーローだもの」
「純客観的に見れば、“向こう”が正義で“コッチ”は悪なんだ」
「ショウ君が殺人鬼の名で通っているなら尚更」
「WSPFがそんなキケンな奴を長い間野放しにするワケがない。そこで、今回行動に出始めたって事」
「現に今回のことで、京介はショウ君側の人間として目ェつけられてると思う」
「オレたちの周りは常に敵だらけってことだ」
「だからショウ君はお前の行動を阻止した。これ以上厄介事を増やさぬように」
—————————…これ以上、誰かを傷つけぬように。
言葉は闇へと消えていった。