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Re: 全世界のバカ共に告ぐ! ( No.124 )
日時: 2015/03/19 13:35
名前: 郁汰 ◆8EiAzCHuJ2 (ID: qJ0dFxMT)


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「…っはぁ、きっつぅ…」



あれから。






俺はポカン顔の和斗を躊躇なくその場に残すと、
うまーく先生達の目をごまかしつつ、うまーく校門を抜けて…

今に至っている。



「なんで歌番組ごときに…っ!一人で見ろよォォ!てめーはワイワイ騒ぎたいだけのガキかァ!!!」



怒りによる青筋を浮き出させながら、一人ツッコミがスパークする。



いくら現役バスケ部員とはいえ、家から学校までは徒歩約40分。

かれこれ20分くらいは走り続けてるんじゃなかろーか。
さすがにキツすぎるんじゃなかろーか。
つーかなぜ俺は走っているのだろーか。
もう俺以外の人間全員不幸になれよ頼むからなってくれよ俺と同じくらい不幸になれよ



そんな事を片隅に考えながらボーッと走っていると、












———————————————ドンッ!






左肩に突然大きな衝撃が走り、俺の体は小さくよろける。
どうやら誰かとぶつかってしまったようだ。


「…ったぁ」
「あ、スンマセ…」


すれ違い様に小さく謝る。
どうやら背丈はそれほど大きくないみたいだから、小学生かそのへんだろう。

向こうもそれ以上何も言わなかったし、俺もそのまま通り過ぎようとした…その時だった。
















「…待テ」






突然グイッと肩をつかまれ、無理矢理後ろへ引きずり戻される。
まるで片手とは思えない強さで。








「よくもこの錦川礼央様にキズふっかけてくれたなァ…?」
「ヒィッ!?」









クイッとアゴを持ち上げられたかと思うと、目の前に鬼のような形相の男が————————…



あれっ…











…女 ( ゜∀゜)?